初日の午後の目的地は郊外にあるJenesisである。
2年ぶりの訪問である。
今写真を見比べてみると微妙に看板が変わってる。また、中を見学させていただいた。
ファームウェアアップデートゾーンなるものができていた。急にアップデートする必要ができた際には、ここでまとめてアップデートするとのこと。
aging roomは前からあったが、以前聞いたときよりも条件が厳しくなっているように感じた。
あとロボット作っていた。部品点数が多いらしく、これまでやっていたタブレットなどよりも大変そうに見えた。
説明の内容はいつも同じでとJenesis藤岡さんが謙遜していたが、それがもう全然聞いたことない話がどんどん飛び出して、この人どれだけ修羅場をくぐって、どれだけ引き出し多いんだと圧倒された。役人を相手にした話とか、他の工場が潰れたときのこととか、ここでこの人にしか聞けないような話が相変わらず盛りだくさんである。
とりわけ印象的だったのは、歩留まりの話。サプライヤーから提供されるパーツを組み立てて最終製品にしていくわけだが、つまるところ、サプライヤーから提供されるパーツの品質ですべてが決まってしまうのだとのこと。そのあたりは価格とのトレードオフになるけれども、Foxconnのようなところは、そもそもサプライヤーから提供されるパーツが別物で、圧倒的に高品質で不良製品もほぼ出ないそうだ。サプライヤーにダメ出しをして、時間をかけてでも高品質のパーツを提供させることを徹底する。
JenesisはFoxconnのような規模はないけれども、サプライヤーから提供されるパーツを徹底的にチェックして、できあがったものも全品チェックして出荷しているので、アプローチは異なるけれども高い品質を維持している。深圳のエコシステムを活用して、宮崎のサポートセンターで修理を行い、万全の体制でサポートする会社。そのようなハードウェアの生産に興味がある人は是非コンタクトしてみたらいいと思う。
そんな藤岡さんの本が現在執筆中らしい。他では読めないことがさぞかし書いてありそうなのでとても楽しみだ。
ちなみにJenesisの前にモーター市場に行ったのだが、清明節の祝日らしく巨大な建物まるごと閉まっていた。いずれ行きたい。