香港・深圳旅行 二日目

二日目、宿の裏の乳製品を扱ってるようなお店が気になったが、行列が凄まじかったので断念。そんな行列に並ぶような根気はない。

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もう香港いいかなと思ったので、電車を乗り継いで深圳へ移動。いまいちよくわからなかったので、スタンダードっぽい羅湖のイミグレへ。香港ってなにげに広いなー、インフラは整ってるけど北の方はとても田舎だなー、ちょっとかったるいなー、次は前みたいに深圳に直接の方が楽でいいなーなんてことを思ってたら深圳到着。羅湖は初めてだったが、こんなに栄えているとは全然知らなかった。国境を超えたらこんなに違うとは。そして地下鉄で华强北に来てみたら、なんか綺麗で驚いた。これが噂のシェアサイクルか。

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2年前に来たときは工事の真っ最中で埃っぽかったのに、いまはすごくきれいになっていて、地下鉄まで通っている。深圳スピードというものを最初に実感したのはここかもしれない。たった2年でこんなに景色が変わるとは。

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駅前の宿にチェックインしたら香港とのギャップを再確認。宿代大して変わらないし、利便性もそんなに変わらないのに、この差はなんなんだと。

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この電気街に来ると不思議と帰ってきた感がする。

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おしゃれカフェで昼食を食べ、事前に調べていたVRカフェに向かった。

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このときは潰れているのか休みなのか区別がつかなかった。後日最終的に遊べたからよいこととする。それではクラフトビールを飲みに行こうということで、目指すは白石洲。

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こんなディープなエリアが深圳にあったとは。ひと目で気に入ってしまった。

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深圳ってピカピカで郊外まで行かないと生活感がない印象だったけど、そんなに離れずともこんなにディープな場所があったんだな。

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10元以下でご飯食べるところが成都にはたくさんあったけど、深圳にもあったんだな。この店美味しそう。

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なんかよくわからないけど、この辺を歩いているときは楽しくて仕方なかった。ようやく旅行に来た感じがするみたいな。

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Didiの運転手がわかりやすいところと歩いていたら小学校の前にたどりついた。小学生と思しき数名がBluegogoというシェア自転車で走り回っていて、これは所有の概念に対する認識を改める必要があるなと心底思った。だってこれからそれが当たり前なネイティブが続々とでてくるんだから。

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Didiも道がカオスな感じで面白かった。みんな好き勝手に進もうとしてスタックして楽しい。そしてたどり着いたPEKO Brewing

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自分はお酒が好きというよりも、何かを作っている場所でその周辺の雰囲気を全部ひっくるめて楽しむのが好きなんだと思う。なんでも取り寄せて家で楽しむのはなんか違うわけだ。

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いかにもこだわり強そうな店主が作ったものをその場で食べたり飲んだりすれば、それが不味いわけがない。こういうタンクは見てるだけで楽しい気分になる。

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ダブリンで飲んだギネスみたいに泡が滑らかに動くスタウトビール。

大したことしてないけど、すごく満足度が高かった。

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ちなみに隣もクラフトビールの店。

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ゾンビというネーミングが気になって注文したが、それはここで作ってるビールじゃないと後から知る。また来ればいいか。

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これはこれで美味しかったのでいいこととする。他の店のビールが安すぎるのでそこそこ高く見えるけど、非常にクオリティの高いビールが飲めて満足。

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その後、謎のおしゃれレストランに移動。蛇口方面だけど、場所は把握していない。Maker Faire西安に関する密談が行われていた。

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その後、更にディープな店で、超胡散臭いガイジンさんが話しかけてきて色々やばかった。

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ちなみにクラフトビールの店はここで見つけた。聞くところによるとここで取り上げられているCraft Head Nano Tap Houseは消えたらしい。Tapsに行くのはまた別のお話。

今回の深圳滞在で泊まったホテルは深圳财富酒店(Fortune Hotel)。booking.com経由で予約して泊まったのだが、今は対応してないらしい。深圳ならもっと安いところはたくさんあるけれども、7000-8000円くらいで便利で快適なホテルということで全然悪くなかった。

香港・深圳旅行 初日

今回はニコ技深圳観察会と香港メイカーフェアに行くつもりだったので、香港から入って深圳に行き、帰りも香港経由で帰ることにした。香港に行くのは10年ぶりのようだ。ブログを10年以上書いていると、10年前の記録もすぐに出てくる。

はっきり言って全然覚えてない。

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最初重慶大厦にしようかと思ったが、火事で逃げ切れなくて死ぬとか嫌なので、一駅離れたJordan駅そばの宿にした。

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英語通じなくても漢字読めれば雲呑麺くらいは注文できる。

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なんかいかにも香港っぽい雰囲気。

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なんかよくわかんないけど、漢字ってかっこいいなと思い始めてきた。こういう感覚もガイジン化の一種かもしれない。

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このタイミングの香港といえば攻殻機動隊

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ショッピングモールの映画館で見てきた。なかなか混んでいた。

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キャラクターとか設定とか完全に別物なのでそっちを期待してはいけないけど、近未来アジアみたいな雰囲気は申し分なく全開なのでそういう楽しみ方はできる。ロケ地に近い場所を夜に歩くと雰囲気がとても出てくる。

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そんな感じでなんということもなく初日はまったりと終了。

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ちなみに泊まった宿はここ。カード使えず現金のみ。駅からすぐ近くなのでとても便利。雑居ビルの上の方だけどまあまあ快適。狭い。同じだけお金を出せば、深圳でけっこういいところに泊まれる。

第7回ニコ技深圳観察会(TencentとVR倶楽部)

今回のニコ技深圳観察会の最終目的地は、Tencent(テンセント)という今や株式時価総額で世界第10位(アジア1位)の会社である。

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ゲーム売上高世界一の会社ではあるが、中国のインフラとなったQQやwechatもやっているし、他にも様々な分野を扱っているので、もはやゲーム会社ではなくコングロマリットという認識の方が良さそうだ。

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中での撮影はご遠慮くださいとのことだったので、写真はここまで。今回はクレス・バオさんというテンセントVRのbussiness development担当者に、テンセントのことや中国のVR事情について説明していただいた。 

それからGOROmanさんによる日本のVR開発者に関するプレゼンを聞くことができた。insta360では英語だったが、バオさんは英語よりも日本語の方が得意というくらい日本語が堪能だったのでこちらは日本語で。

ここでのやりとりの結果、バオさんに日本のVRを見てもらおう、トークイベントで話してもらおう、ということがこの場で深圳スピードで決まって先日のイベントが実現した。

テンセントの話を聞いていて、とにかく桁違いのスケールに圧倒された。そんなテンセントが、動き出してVRの世界に本腰を入れていくというのだから期待は高まるばかり。しかも、とても地に足がついている。最初の主戦場は簡易的なローエンドVRながら割と良いものができていて、その後はハイエンドに行くとのこと。

テンセントがVRのプラットフォームとしてやっていくときにやはり目玉となる高品質なコンテンツが大事という話の流れになって、GOROmanさんが日本のVR開発者、コンテンツホルダー紹介しますよと言って、なんか歴史が動いた感があった。

GOROmanさんのプレゼンは、オンラインで見たことはあったけど、その現場で聞いたほうが断然面白い。今回のプレゼンで言えば、その前後で直接話しているし、twitterも見ているし、紹介するVRコンテンツは大体やったことがあったので、ある程度背景はわかっていてもぼんやりした理解だったものが一気にクリアになる爽快感があった。

その後、売店で何故かみんな爆買い。なんかうまく説明できないけど、そんな気分になるんだと思う。テンセント本社という観光地に来たんだから、記念にというものあるし、ありがとう的な気持ちもあるし、お祭り感覚なところもある。

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その後、各々宿に帰ろうとしたらHTC VIVEのVR俱乐部(倶楽部)が開いていた。(体験可能な時間は過ぎていたが)

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この施設は半年前に複数のニュースサイトで取り上げられたのを見て以来気になっていた。

自動翻訳しながら中国語で検索しても結局公式サイトは見つからなかったが、住所を含んだ中国語記事はなんとか見つかった。

開店当時の記事しかないので正直まだ生きてるかわからず、ツアーが始まる前に高須さんと2人で住所にある場所に行ってみたのだが、祝日で閉まっているのか潰れているのか区別不能な状態だったので、このテンセントからの帰り道にまだ生きていることが確認できてよかった。

次の日もやってるとのことなので、翌朝高須さんとGOROmanさんと3人でそこへ向かった。

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実に閑散としたカフェだった。

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アイアンマンはけっこう目立ってた。

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こういう椅子が揺れる系はよくある感じ。

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で、これ見たことない、なんだろう!!ってことで試してみた。 

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料金は、飲み物+10元の体験券みたいになっていた。

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3人のVR体験動画はプレゼン動画まとめのページに上がってる。

ちなみにGOROmanさんがこれを使っている様子は、twitterで配信されていた。配信のカメラマンを担当していたのだが、どんどんviewerが増えてコメントが来てVRコンテンツは別として楽しかった。香港SIMを使ってローミングでガンガンリアルタイム配信していて、通信料が大変なことになっていたそうだが、これはこれで面白い時代になったもんだと思った。

こういうアーケードっぽいVRはBirdlyくらいしかやったことないのでうまく比較できないけど、前に体重をかけて前傾姿勢になって進めるのはなかなか楽しい。土台の部分が傾いたり上がってくると、まあ臨場感ある。どちらもけっこう頑丈にできていた。自分がやったコンテンツは、ファンタジーで魔女を倒しにいく感じだったけど、最後の崖で落ちてしまってクリアできず。悪くはないけど、普段家で遊んでるOculus Riftのコンテンツと比べると正直いまひとつなのは否定できない。日本のVRコンテンツがこういうところに導入されたら、圧倒的に良くなると思った。

でもそもそも客は全然入ってなくて、一応アテンドする人が来て人件費も発生するので、全然儲かってなさそう。正直いつ潰れてもおかしくない店なので、今回来て遊ぶことができてよかった。

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長々と書いてきた第7回ニコ技深圳観察会の感想はここまで。スケジュールや他の人の感想、twitterまとめ、写真などはこちらのページにまとまっている。

あとは深圳の動物園とクラフトビール事情を書く予定。

第7回ニコ技深圳観察会(insta360)

今回の深圳ツアーはどれも面白かったし、この日の朝のAsh Cloudも強烈な印象を残してくれたが、自分としてはこのinsta360が最も楽しみにしていた会社である。

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一年半くらい前にGOROmanさんのtwitterの影響でRicoh Theta Sを買っていろいろと遊んでいたが、HMDで見たときにHDの360度映像では全然物足りない画質だと感じて、Xiaomiのカメラを6台つないで4K 360度映像で遊んでたりした。詳細については1年前に書いたまとめを参照されたい。

現状、ハイエンドなオプションはいくつかあるけれども、大きく2つに分けられる。複数のカメラの映像をつなぎ合わせて、AutoPano Video Proのようなソフトウェアでつないで全天球にするものと、筐体の中に複数のカメラを含んで専用のソフトウェアで自動的につないで全天球にするもの。

- GoProのカメラを6台使ったGoPro Omniが75万円(以前は60万だったと思うけど、為替レートの影響か値上がりしてた)。これが現状の360度撮影の定番で最も普及していると理解している。

- NokiaのOZOという全部おまかせなのが450万円。ディズニーみたいなお金持ちな会社が映画を撮るために使ったりする。

そんなところに出てきたArashi Vision。今はinsta360と呼ぶのか。2014年に創立したばかりの会社だというのに、既にinsta360 4K, nano, airといくつかの製品を世界に送り出していて、360度カメラの先駆けとなったRicohの人たちが口を揃えてあの会社は信頼できるという。

そんなinsta360が全部おまかせなOZOみたいなカメラをGoPro omniより安い価格で出してきた。日本の代理店はハコスコがやっている。

Insta360 Pro - Insta360, the leader in 360 cameras

insta360 Pro | ハコスコ

3Dの4K動画をリアルタイムスティッチして配信できるとか、去年せっせと手動で普通の4K動画をスティッチしてたのはなんだったのかと言いたくなってくる。写真は8Kだし、文句なしのクオリティ。サンプル動画も見てみたが、最初はいまいちでもソフトウェアアップデートでどんどんよくなる。まずこのスピード感がやばいとしか思えなかった。

とりあえず買おう。でもその前に実物と会社を見たい。そんなニーズに応えてくれるニコ技深圳観察会は最高だ。

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360度動画を撮影するときは、取っ手がはみ出ていると映像の邪魔になるので、こういう三脚いいな。ちゃんと考えていると思った。

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ガチャガチャと試作機を組み立てている。こういうのを見ているだけで、この会社に対する好感度はガンガン上がる。

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見たことない360度カメラがたくさん。JK Liu社長自らが案内してくれた。

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社内を360度で撮影してた。こんなに公開しちゃっていいのかなと思ったけど、たぶんこの分野でこの会社より早く動ける会社はこの世に存在しないので、真似されたところで次のフェーズに行ってるから無問題なのだろう。

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優秀な人間が集まって一生懸命作った製品は圧倒的に強いという印象をこの会社から受けた。

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大きな会議室はないので近くのカフェに行きましょうということで、移動してから会社の説明を聞いた。会社の成長速度が早すぎて、会議室よりも新しい人の机の方が優先順位が高そうだ。

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こう言っては失礼だが、全然プレゼンの印象が残らなかった。サンプルの3D写真をHMDで体験したデモの方が圧倒的に印象深いし、最後に記念写真をリアルタイムスティッチしてた方が圧倒的にインパクト強い。口先で何か頑張るよりも、デモンストレーションが大事。

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この会社にはしっかりとしたプロダクトがあり、それを貪欲に改善している。ハードウェア・ソフトウェアともに改良して全速力で突っ走っていて、とても深圳を象徴している。

ちなみにこの実写360度映像の世界は、奥行き情報を含んだ方向にシフトし始めている。ポジショントラックをして、動き回れるようになっていくのかもしれない。

Adobeが平面の360度映像から奥行き情報を抽出したりしている。

そのあたりの今後の展開を見たいと思ったので、来月はウィーンのこのカンファレンスに行く予定である。

Vienna 2017 – VR Photography & 360° Video Conference Announcement :: IVRPA

帰ってきた頃には、insta360 proが届いていることだろう。

なぜこの分野に自分がここまで力を入れているかというと、従来の写真やビデオの概念を打ち壊したこの技術が面白いというのもあるが、変わっていく今の世界を残しておきたいと思うからだ。10年後に今の景色を見たかったとしても、過去には戻れないから見られない。でもきちんと360度の映像をアーカイブとして残しておけばVRで見返すことができる。

シンガポールとか深圳とか動きが早いところにいると、目まぐるしく移り変わっていくので、物事がいつまでも同じじゃないってことを日々痛感する。自分が生まれ育った場所、自分が生活してた場所、通っていた建物、馴染みの風景、断片的な写真や動画だけじゃなくて、まるごと空間を保存しておいてVRでいつでも再現できるようにしておきたい。

10年後にVRが当たり前になってもっと使い勝手がよくなったときに、10年後の自分のためのコンテンツの素材となる映像を残したい。そのときになって10年前の360度映像を撮影することはできないのである。売れるとか流行るとかはメーカーが存続するために必要なことだけど、自分は10年後100年後のために今できることをしようと思っている。

第7回ニコ技深圳観察会(seeed, xfactory)

Ash Cloudの次に向かったのはseeedの工場。

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おそらく前のツアーで見学した工場と同じだろう。(追記:移転していた模様)

前回来たときの方が広かったような気がするが、単に今回見学できたエリアが狭かったのか、単なる勘違いか、この次に行くxfactoryに移っていて小さくなっているのかよくわからない。いずれにせよseeedの様々な製品がここで作られていた。

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レーザーカッターが手に入ると、看板はみんなこんな感じになる。

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この手作り感あふれる雰囲気がAsh Cloudとは対照的でこれはこれでいい。なんでも作るよというMakeスピリッツみたいなものがとても強く伝わってくる。

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次なる目的地はChaihuoとseeedがやっているxfactoryである。まあどちらもEric Panの会社になるわけだけど。xfactoryとその周辺のエリアは、万科(vanke)という不動産デベロッパーと組んで、絶賛建設中だった。

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そんなオープン前のxfactoryで色々と解説していただいた。

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こんなメイカー村ができるなら、住んでみたいって思った。

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こんなエコシステムができたらいいねという話だけど、これが深圳スピードでできあがっていくんだとしたら素晴らしい。

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社会実験の場所としてシンガポールが面白いと思ったから7年も住んでいるわけだけど、あれ、深圳、シンガポールより面白くねと思い始めている自分がいる。

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すごいすごいと見上げているばかりじゃなくて、実際にどういった面で関わっていくことができるか、活用していくことができるか、コミットしていくことができるか。刺激を受けましたが許されるのは学生までなので、期限を決めて結果を出していきましょうという次第である。

第7回ニコ技深圳観察会(Ash Cloud)

ツアー3日目の朝に小雨が降る中訪れたAsh Cloudは圧巻だった。一応工場らしいのだが、無印良品ショールームではないかと思うくらい綺麗に整った空間があった。

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揃いも揃ってMac使っていて、胡散臭いくらいきちんとしていて、なんの撮影ですかと言いたくなるのだが、どうやら工場らしい。

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ビジター対応には慣れている雰囲気。会社のことと使っているアプリの解説をしていただいた。

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 生産管理、総務関係、トレーニング、取引先との情報共有などが、どれも専用に開発されたiOSアプリを通じて行われている。工場の至る所にiPadがあり、社員は皆iPhoneで経費精算から在庫管理まで行っている。

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 マニュアルもアプリを見ればできるようになっている。

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 この工場で働いて、アプリを片っ端から試してみたらとても楽しいのではなかろうか。

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 そんな狂気と呼べるほど完全に管理されたこの工場で作っている製品は、スマホケース。こういう言い方は失礼かもしれないが、この工場のオーナーにとって製品はなんでもよくて、「ぼくのかんがえたさいきょーのせいさんかんり・こうじょうけいえい」を実践したかっただけではないかと疑っている。

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たぶん従業員の多くは英語が読めないと思うけれども、場違いな感じで英語で書いてあったりする。 

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これはSAOアリシゼーション編でいうところの神聖文字なんだなと理解した。ここのオーナーは創造主にでもなったつもりなのだろう。

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もちろんロボットも動いている。オーナーの美学に沿うような形でロボットが導入されていくのだろうと感じた。

 壁際に並んだ弁当箱まで綺麗にみえてしまう、そんな異空間だった。

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階段にウォルト・ディズニー・カンパニーの社訓のようなものが書いてあって、ここは工場みたいなディズニーランドだったのかと納得した。それはゴミ一つ落ちてないわけだ。

最先端の設備だの最新鋭も機械だのそんなのはこの工場を語る上でおまけでしかなくて、かなり個性のある社長が道楽で趣味全開で作った工場はこんな感じというのがこの工場の本質的なところのように思う。深圳には全然想像してなかったような激しい人がいて、全然想像してなかったような面白いものがあって、ここは間違いなくその一例と呼んでいいだろう。数年後に様変わりした様子を見てみたい。

 

第7回ニコ技深圳観察会(Chaihuo Maker Spaceとオリーブ少女御用達の店)

2年前のMaker Faire Shenzhen後のseeed主催のツアーはバスが2台あって、英語ツアーは最後にChaihuo Maker Spaceに行き、日本語ツアーは最後にJenesisに行くことになっていて、日本語ツアーに参加した自分は結局Chaihuo Maker Spaceを見なかった。

そんなわけで今回初めてChaihuo Maker Spaceに行くのが楽しみだった。解説してくれたViolet Suさんには2年前の深圳でも去年の成都でも会っていて、こちらのことも覚えてくれていたようだ。

とにかくいつもどこにでも出没してよく働いているイメージで、それでいてCheerfulというかとにかく前向きでガンガンタスクを処理してる感じの人。今回はこのMaker Spaceについてと、Maker community関連でイギリスに行っていた話をいろいろと聞くことができた。

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シンガポールMaker Faire界隈ではサイエンスセンター寄りの教育重視な姿勢が見られるが、ここではコミュニティやネットワークを重視する姿勢なのでけっこうスタイルとして違う。コミュニティというデリケートなものを育んでいる様子が感じられた。それはここが深圳で最初のMaker Spaceということに関係があるのかもしれない。

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特に何か設備が新しいわけでもないが、こじんまりとしていて、ちょうどいい距離感でみんなでわいわい何かを作るには居心地の良さそうな場所だなと思った。

ちなみにここはOCTという深圳随一のおしゃれエリアにあり、そういうアート系の人も出入りしやすい場所にあるというのは一つの強みかもしれない。

深圳版オリーブ少女御用達の店が近くにあるということなので行ってみた。女性陣の反応が尋常ではなかったので、何か強烈なものを発しているんだと思う。

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この日はOCTで解散となったのだが、みんなバラバラなのになぜか小米之家に再集結して、安い安いと興奮しながらXiaomiガジェットを爆買いするのであった。

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