読書

ケヴィン・ケリー著作選集1 ー 技術とは何か

たまには本の紹介でもしようと思ってiPadでいくつか本を見返してみて、まだこの本の紹介が途中だったことを思い出した。 無料より優れたもの:http://d.hatena.ne.jp/pho/20111203/p1 千人の忠実なファン:http://d.hatena.ne.jp/pho/20111220/p1 チューリン…

think stats chapter 2

meanとaverage どちらも平均という意味だけど、少し違う。総和を取って単純に割ったものをmean。同じ計算式で求めるのだが、典型的な値、真ん中辺りの値をaverageと呼ぶ。大体みんな同じくらいの値の場合はどちらでもOKだけど、極端にばらつきのある場合には…

「チューリング化」等を読んで

年末に自分のブログを読み返してみたら、なんか似た様なことばかり書いていることに気づいた。機械に置き換えられる仕事についてである。そういえばケヴィン・ケリーの本の「チューリング化」の章にそんなことが書いてあった。 自分がひとたびチューリング化…

悪魔に仕える牧師

虹の解体、盲目の時計技師、利己的な遺伝子で知られるリチャード・ドーキンスのエッセイ集を読んだ。 悪魔に仕える牧師作者: リチャード・ドーキンス,垂水雄二出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2004/04/23メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 51回この商品…

「千人の忠実なファン」を読んで

ケヴィン・ケリー本の続き。 http://memo7.sblo.jp/article/12799892.html 実はこの記事、原文で読んで感想をブログに書いている。 ざっくり言うと、そのcreatorのために年間100ドル使ってくれるFanが1000人いればよくて、10万ドルあれば、経費を差し引いて…

Think Stats - Chapter 1

自分の手で数値を解析できるようになりたいとずっと思ってた。でも行動を起こしてなかった。誰もが最初は初心者だけれども、いつまで経っても初心者なのは恥ずかしい。大切なのはいつ初心者じゃなくなるか。大学が文系・理系だの、忙しいだの、そんなのただ…

「無料より優れたもの」を読んで

『ケヴィン・ケリー著作選集 1』が面白くていろんなところでオススメしたくなっている。堺屋七左衛門氏の翻訳は一通り読んでいるので別に何か目新しい物があるわけではないのだが、形態が変わるとそれに対するスタンスが変わって、違った印象を与えるのだろ…

20歳のときに知っておきたかったこと

なんとなく手にとった本が思いの外面白かったりすることがある。これはそんな本だった。 20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義作者: ティナ・シーリグ,Tina Seelig,高遠裕子出版社/メーカー: 阪急コミュニケーションズ発売日: 201…

放浪の天才数学者エルデシュ

放浪の天才数学者エルデシュ作者: ポールホフマン,Paul Hoffman,平石律子出版社/メーカー: 草思社発売日: 2000/03メディア: 単行本購入: 13人 クリック: 199回この商品を含むブログ (92件) を見る 「なんだってSFはわしに風邪をひかせることにしたんだ。理解…

ポアンカレ予想

週刊d_pressureで絶賛していたので買った本。 ポアンカレ予想―世紀の謎を掛けた数学者、解き明かした数学者 (ハヤカワ文庫 NF 373 〈数理を愉しむ〉シリーズ)作者: ジョージ G.スピーロ,鍛原多惠子,坂井星之,塩原通緒,松井信彦出版社/メーカー: 早川書房発売…

宇宙を織りなすもの

身近な疑問から始まって、宇宙の起源、最小構成要素、ワームホールなどなどかなり突っ込んだところまで詳しく解説した本。 宇宙を織りなすもの――時間と空間の正体 上作者: ブライアン・グリーン,青木薫出版社/メーカー: 草思社発売日: 2009/02/23メディア: …

イシューからはじめよ

「圧倒的に生産性の高い人」に共通すること、それがこの本のテーマである。そこで重要になってくるのが「イシュー」。「何に答えを出すべきなのか」についてブレることなく活動に取り組むことがカギとのこと。 プロフェッショナルにとって、バリューのある仕…

<反>知的独占

この本は知的財産権という制度が知的独占、そしてレントシーキングにつながって、社会的な害悪となると主張する。それから知的財産制度があるからといって技術の進歩が促進されるわけではないことをいくつかの例を用いて説明している。キーワードはレントシ…

デジタル時代の著作権

Science Commons翻訳プロジェクトでお世話になっている野口さんの本。あとがきによると元ちくま書房の福田さんがきっかけになったそうだ。著作権のように込み入った内容を扱う場合、複雑な部分を妥協して過度に単純化した浅い内容になるか、複雑でわかりにく…

まんが パレスチナ問題

ときどき出てくるネコが語尾ににゃあにゃあつけるのが邪魔くさいけど、内容は非常に面白かった。 まんが パレスチナ問題 (講談社現代新書)作者: 山井教雄出版社/メーカー: 講談社発売日: 2005/01/19メディア: 新書購入: 9人 クリック: 76回この商品を含むブ…

ウェブで学ぶ

ルームメイトがkindle3を買いたいけどシンガポールでは買えない、ということで日本から送ってもらったのだが、そのついでにこの本も送ってもらった。なんでiPadで読める形式で出してくれないんだか(ターゲットが違うのだろう)。 ウェブで学ぶ ――オープンエ…

知的独占 40ページまで

数カ所で紹介されているのを見かけて面白そうだったのでダウンロードした。 http://www.nttpub.co.jp/pr/pdf_dl/ iPadに入れて非常にスムーズに読めた。注釈をクリックしてポップアップで表示してくれたりするともっとうれしかったが、さすがにそういう仕組…

ヤバい経済学

思いもよらないものに相関関係があるよと言って、いろいろ例示してくれる本。 ヤバい経済学 [増補改訂版]作者: スティーヴン・D・レヴィット/スティーヴン・J・ダブナー,望月衛出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2007/04/27メディア: 単行本購入: 34人…

ハーバードMBA留学記

別にとっておいたわけではないが、留学なるものをしている今の自分にぴったりの本ではないかと思う。一ヶ月前にこちらに来る飛行機の中で読んだ。もちろん自炊したPDFファイルをiPadで。 ハーバードMBA留学記 資本主義の士官学校にて作者: 岩瀬大輔出版社/メ…

統計学を拓いた異才たち

本を断裁してスキャンしたとかiPadに入れたとかいろいろ書いたけど、重要なとこはそこじゃなくて、何を読むかである。この本は非常に面白かった。統計の歴史について、主要な人物の描写を通じて理解できるので読んでいて楽しい。 統計学を拓いた異才たち(日…

日本の弓術

紹介記事をみて面白そうだったので読んでみた。 日本の弓術 (岩波文庫)作者: オイゲンヘリゲル,Eugen Herrigel,柴田治三郎出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1982/10/16メディア: 文庫購入: 7人 クリック: 54回この商品を含むブログ (54件) を見る 弓を射る…

ほとんど無害

銀河ヒッチハイクガイド三部作の五作目。一応完結。 ほとんど無害 (河出文庫)作者: ダグラス・アダムス出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2006/08/05メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 53回この商品を含むブログ (65件) を見る 秋のニューヨークほどひ…

明治・父・アメリカ

先日世田谷文学館で星新一展に行ったときに、星新一の父である星一に興味を持ったので買った本。読まずにおいていたら、先日一時帰国してた妻が先に全部読んでしまった。 福島の田舎から東京に出てきて、サンフランシスコで働きながら勉強して、それからニュ…

さようなら、いままで魚をありがとう

銀河ヒッチハイクガイド3部作が大ヒットしたので、エージェントや出版社からのプレッシャーにより3部作の4作目という謎の位置づけの本作品が出たそうだ。 さようなら、いままで魚をありがとう (河出文庫) (文庫) しかし、「ぼくは締め切りが好きだ。びゅーん…

邪魅の雫

京極夏彦の本を翻訳を介せずに読めることは、日本語ネイティブでよかったことの一つだ。鈍器のような厚さと重さのあの文庫を読むたびにそう感じる。 文庫版 邪魅の雫 (講談社文庫) (文庫) 今回のは、榎木津大活躍ではないし、序盤にありがちな京極堂の長い蘊…

貧困のない世界を創る

今からちょうど一年くらい前に、ムハマド・ユヌスが来日すると知ったので、講演会に参加した。そのときに買ったのがこの本。 貧困のない世界を創る (単行本) この人すごいけど、この本って同じことを繰り返してて、長ったらしく間延びして、読みにくいなあと…

知財の利回り

西新宿に一年と少し前にできたブックファースト新宿店(モード学園コクーンタワー内)は、近頃好んで利用している書店の一つである。広いフロアでふらふらと見て回れて、迷路みたいに感じられるところがいい。そこで見つけたのがこの本。 知財の利回り (単行…

Burning the Ships: Intellectual Property and the Transformation of Microsoft 後編

では続きを。 Chapter 4 東芝とクロスライセンス契約を結んだが、マイクロソフトにはもう一つ解決すべき大きな問題があった。オープンソースソフトウェアとのinteroperability(相互運用性)である。一つのベンダーに依存したくない客、windowsとlinuxの両方を…

Burning the Ships: Intellectual Property and the Transformation of Microsoft 前編

ずっと更新が滞っていたので、今更ながら今年の一冊目を紹介。 Burning the Ships: Intellectual Property and the Transformation of Microsoft (ハードカバー) kindleで読めるintellectual propertyの本を検索していて、面白そうだったので買ってみた。著…

2009年に読んだ本の中から

経験でしか学べないこともあるけど、本でしか楽しめないこともある。 今年読んだ本の中から - pho's blog 来年もまた素晴らしい本に出会いたいものである。 2008年に読んだ本の中から - pho's blog 今年は24冊とかなり少なめだが、ピックアップしておこう。 …

新入社員向け:年末年始に読めるおすすめ本

この記事が楽しそうだったのでまねをしてみることにする。対象は、理学部とか工学部とかで研究してたのに何かを間違えて知的財産なんてところに流れ着いてしまった人。うちの部門には長らく新入社員なんていないので完全に妄想だが、そんなことを気にしては…

数学が経済を動かす

ドイツの大企業のトップ20名が「我が社で数学が重要な理由」を語る本。 数学が経済を動かす- ドイツ企業篇(シュプリンガー数学クラブ) (単行本(ソフトカバー)) 保険、鉄道、製薬、エネルギー、コンピュータなど様々な分野において、数学がいかに活用され…

タックスヘイブンの続き

タックスヘイブンという本の感想の続き。 なぜスイスの銀行が(政府に対してさえも)秘密厳守できるのか スイスの銀行家たちは、彼らの銀行の秘密を不可侵の聖域にしたのは、ユダヤ人の財産をナチスから守るためだと信じ込ませようとしているが、後に述べる…

タックスヘイブン

タックスヘイブン(租税回避地)という言葉を聞くと、カジノで儲かっているモナコとか、カリブ海とかをイメージするかもしれない。就職活動のときにアクセンチュアの本社がバミューダ諸島だと知ったときは、そういうふうに活用するのかって思った。タックス…

分析力を武器とする企業

以前「その数学が戦略を決める」という本を紹介したのだが、 http://d.hatena.ne.jp/pho/20080126/1201354040http://d.hatena.ne.jp/pho/20080126/1201362046 これと似た感じで面白いということで、一冊の本を借りた。 分析力を武器とする企業 強さを支える…

奇跡のエコ集落 ガビオタス

なかなかインパクトのある名前が気になって本屋で手にとった。 ガビオタスとは 南米コロンビアの不毛な平原に、活動家、技術者、芸術家らがつくったエコ集落 画期的な地下水ポンプ、高効率な風車、太陽熱利用など驚くべき環境技術を生みだし、ほぼエネルギー…

「塩」の世界史

こういう役に立たないどうでもいい知識が詰まった本というのは、個人的にけっこう好きである。特に歴史ものは、他のいろいろな歴史と思わぬところで絡み合ったりするので、読めば読むほど面白くなる。そんなわけで、身近なようで案外知らない「塩」の世界史…

バカヤロー経済学

読書感想文8つ目。非常に取っつきやすく、わかりやすく、意外と中身が濃い。 バカヤロー経済学 (晋遊舎新書 5) (新書) まともに経済学の本を読んだことがない初心者である自分にはちょうど良い本だった。 「初心者はいつまでも初心者ではなく、いつまでもそ…

渋江抽斎

読書感想文7つ目。面白いけどやや取っつきにくそうな本。 渋江抽斎 岩波文庫 (文庫) 森鴎外が渋江抽斎なる人物に興味を抱き、墓や子孫を探して、いろいろと話を聞いて、この人物に近づいていく話。淡々と書かれているが、抽斎とその妻の五百(いお)の人柄が…

国家の論理と企業の論理

読書感想文6つ目。安易な表現をすれば、非常に考えさせられる本だった。 国家の論理と企業の論理—時代認識と未来構想を求めて (中公新書) (新書) 5つの論文が収録されており、最初の論文のタイトルが本のタイトルになっている。そのため、企業の論理はそこだ…

宇宙クリケット大戦争

読書感想文5つ目。銀河ヒッチハイクガイド3作目。 宇宙クリケット大戦争 (河出文庫) (文庫) 相変わらずいろいろ無茶苦茶なSFだけど、これまで読んだ3作品の中でこれが一番よくまとまっているんじゃないのかな。論理的に物事を考えたくないときとか、突拍子も…

メッカ 聖地の素顔

読書感想文4つ目。先日、聖地巡礼という写真展に行ったときに買った本。 カラー版 メッカ—聖地の素顔 (岩波新書) (新書) メディナとメッカとそれらの聖地に巡礼するイスラム教徒の写真が豊富に掲載されており、非常に興味深い本だった。 撮影許可証が没収さ…

バナッハとポーランド数学

ポーランドに行くときに、ポーランド出身の数学者って誰だっけという話になって、検索してバナッハがそれらしいと知り、この本にたどり着いた。 バナッハとポーランド数学 (シュプリンガー数学クラブ) (単行本) 現代数学を齧ったことすらないので、バナッハ…

2001年宇宙の旅

読書感想文2つ目。ずっと気になっていたのだが、なかなか読むきっかけがなくて、つい最近ようやく読んだ。40年くらい前の作品なのに、全然古さを感じさせず、非常に面白かった。 決定版 2001年宇宙の旅 (ハヤカワ文庫SF) (文庫) ヒトザルの辺りは退屈だった…

すばらしい数学者たち

読書感想文1つ目。24人の数学者の説明が簡潔にまとまっているこの本が面白かった。 すばらしい数学者たち 改版 (新潮文庫 や 10-3)posted with amazlet at 09.07.26矢野 健太郎 新潮社 売り上げランキング: 247568 著者は、数学の参考書でもよく知られてい…

無一文の億万長者

以前ゲイツ財団について書いたときに、トラックバックからチャック・フィーニーのことを知り、翻訳される前に訳者の書評を読んで非常に気になっていたのがこの本。 無一文の億万長者 (単行本) 期待通り非常に面白かった。免税店DFSの事業の成功で巨額の富を…

僕が2ちゃんねるを捨てた理由

成田空港の本屋で見つけたので買った。 僕が2ちゃんねるを捨てた理由 (扶桑社新書 54) (新書) ひろゆきらしく、いろいろストレートに書いていて楽しい。 ユーザーが、いろいろなデータを簡単にネット上に上げられるようになった。そのデータを蓄積したデータ…

宇宙創成

何かを学ぼうと思ったときにその歴史を学ぶことは、一見遠回りのようで 案外確実な近道なのかもしれない。この本を読んでそんなことを感じた。 宇宙創成〈上〉 (新潮文庫) (文庫) 簡単なことであれば、結論からちょっとだけ遡るだけで大体把握できるが、 「…

アフリカ 苦悩する大陸

アフリカの現状が気になったので読んでみた。非常に面白かった。 アフリカ 苦悩する大陸 (単行本) 著者はThe Economistの元アフリカ担当編集長。南アフリカを拠点に7年取材したらしい。 富を手にする最も確実な道が「権力」だとなれば、人々は権力を求めて殺…

俳句 四合目からの出発

特に俳句を詠む予定はないが、古典らしいので読んでみた。 俳句—四合目からの出発 (講談社学術文庫 (631)) (文庫) 本書の目的は、展望の利かない裾野を独りぼそぼそ歩くのをやめ、車を飛ばし、三合目を過ぎ、本日、即刻、いきなり四合目の木っ葉天狗の仲間入…