通勤快読

http://www.keymannet.co.jp/contents/essay/kaidoku.html

「アラブの格言」
 「いつできるの?」
 「明日」
 「できなかったじゃないか!」
 「それは理のないこと。過ぎたことをあれこれ言ってもしょうがないじゃないか」
 「で、どうするんだ?」
 「神の思し召しの通りに」
 「・・・」

こんなやつと話をしたくないです。

「黄金の言葉」
どこかのモーターホテルの広告で、「タバコを一回吹かすたびに寿命を2分縮める」と見たんですね。
 この人の祖母はスモーカーでした。車の中でもところかまわずタバコを吹かす。それが嫌で嫌でたまらない。
 彼は長いドライブの時に計算するんです。一回吹かすたびに2分・・・。ならば、祖母は一本吸い終わるのに20回吹かす。一箱には20本タバコが入っている。いままでざっと30年間吹かしてきたとしたら、どのくらい寿命を縮めたか。
 「おばあさんは、タバコを吸うことで、もう16年も寿命を縮めたよ」
 その論拠を理屈っぽく説明したんですね。祖母はわっと泣き出したそうです。それは期待していたことと真反対の行動でした。
 「おまえはよく計算できたね」と誉めてもらえると思ってたんですね。
 ところが、違った。祖母は相変わらず泣き続けている。祖父は車を止めて、外に出た。彼も一緒に出た。
 すると、祖父は彼の肩を抱いて、見つめてこう言ったそうです。
 「おまえもいつかわかるだろう。利口になるより、優しくなることのほうがずっと難しいんだよ」

今回は3冊とも読みたいと思わせるような解説でした。
この中島孝志って人はなかなかいい事かいてます。