ある日本のベンチャー経営者の本音

http://blog.japan.cnet.com/umeda/archives/001665.html
梅田望夫・英語で読むITトレンドに興味深い話が載っていた。

「日本とシリコンバレーとどっちがいいんだろうって、いつも考えますよ。でも、環境が違う、ルールが違うとしか言い様がないですね。好きなほうを選べばいいってことでしょう。日本っていうのは、やってみないと本当のルールがよくわからない、というのが欠点だけれど、ルールをだんだんに熟知していき、そのルールを最大限利用できれば、結構うまくやれるし、アメリカよりも楽に稼げます。たとえば皆、日本の大半のVCや大半の銀行がサラリーマン的でダメだ、みたいな話をするでしょう。でも、利用すればいいだけなんですよ。それが創業者の甲斐性です。銀行が言うことは、彼らが直近で与えられているノルマとか、そういうのとだけリンクしているから、あるときはもっとカネを借りてくれ、あるときは返せところころ変わる。でもそういう状況の全部を把握して、利用しようと思えば、こんなに簡単な世界はない、っていうのも事実なんですよ。だって相手はサラリーマンなんだから。まぁ一事が万事ですね。日本で起業するのもぜんぜん悪くないですよ。アメリカに比べて、勝ってしまいさえすれば、創業者にだけ圧倒的に有利なシステムが出来上がっていますからね」

長々と引用したが、この中でもっともおもしろいと思ったのは

そういう状況の全部を把握して、利用しようと思えば、こんなに簡単な世界はない、っていうのも事実なんですよ。だって相手はサラリーマンなんだから。

という部分。いわれてみればもっともだが
なかなかそういう発想には至らない。
良くも悪くも日本的な話である。