精神的余裕がなくなっていたあの頃

投資銀行も受けたが、面接で突っ込まれると別にそれほどやりたい業務
じゃなかったとわかる。戦略コンサルもスタートが早かったからか
知らないが、2月末にはかなり失速。主に国内の業務って聞くと
モチベーションが下がる。日本で人を雇うから当たり前なんだけど。


戦略系を全部落ちそうな気がしたとき、次なるターゲットを考えた。
一般にはITコンサルとか人事コンサルとか採用枠がある方に行って、
国内の業務コンサルとか人材コンサルとかコンサルという名の
ハメルンの笛吹きについていって、喜ばしくない末路を迎えるわけである。
でも自分としては「コンサル」よりも「外資」にこだわりたかったので
海外でも知られている外資系企業を手当たり次第探した。


わりと最初の段階で目に付いたのはP&G。化学系を専攻していたら
きっと受けていたと思う。でも自分は電気系。なんか中途半端な気がした。
GEを受けようと思ったが、新卒の募集がほとんどなくあきらめる。
自動車は好きじゃないので自動車メーカー、部品メーカーはなんかいまいち。
結局IT系くらいしか日本でまともに採用活動してないような気がした。


IT系をひたすら受けつつも、全落ちした時の保険として学校推薦も考える。
電機メーカーのリクルータは大量にいて、学校に来てくれるので
非常に恵まれた環境だと思った。IT系を受けながらまた考える。
そもそもソフトウェアってのはコピーされることで流通するのが
一番効率がいいわけで、これからメインになっていくと思ってる。
そうするとビジネスになりにくいので自分はハードウェアをやろうと
思ったのが大学院選び。だから情報学ではなく電子工学を選んだ。
なのになんでいまさらソフトウェアなのか、と感じた。


実際のところあまり精神的余裕はなく、はやく内定が欲しかった三月。
ハードとソフトの両方を持っているところだとけっこう力が入った。
でも面接であっさり落ちること落ちること。戦略コンサルだと
数人しか取らないから落ちてもあまり気にならなかったけど
100人近く取るヒットポイントを落ちたときはけっこうショックだった。
面接ちゃんとできたのに。やばいやばい、日本の会社も探さないとって感じ。