狂気と呼べるほど好きなこと

研究など長期のスパンで物事に取り組む人は、それが好きで好きで
仕方がなくて、給料が安くてもずっとそれを続けられるなら最高と
思えるような人なんだろうと思う。狂気と呼べるほど好きでもないのに
そういう仕事に関わってしまうと、愚痴をこぼさずにはいられない
毎日が待っていて、非常に悲しいことになるんじゃないかとも思った。


修士課程に進んで就職活動を始めたくらいから、自分が研究を
狂気と呼べるほど好きじゃないということに気付いてしまった。
そこで探した。自分が何を好きかではなく、自分が何を狂気と
呼べるほど好きかということを。そして見つかった。
自分はあたらしい物が好きだ。きっと狂気と呼べるほど。
テクノロジーが進歩して新しいものがでてくるのをずっと
見ていたいと思った。別に自分が創っても創らなくてもいいから。
そして、幸運にも4月からそういう方向の仕事ができそうである。


就職活動時にはそこまで意識していなかったけど、今回シリコン
バレーでとにかく自分のやりたいことをやるという人ばかり
見てきたのでいろいろと考えさせられた。
やっぱり好きじゃないことってなかなか続けるのは大変だし、
続けないことにはなかなか成果が出ないみたいだし、
そもそもやっていて楽しくないんじゃないかと。


でも好きなだけではただの自己満足。好きなことで、自分ができる
ことで、そして自分がお金をもらえる仕事をすべしとのこと。
「お金をもらえるということはそれだけ必要とされている」
というのはごもっとも。何か肝心なことを思い出させてもらった気がする。


今回のツアーでは就職活動時に無意識のうちにやっていたことを
きっちり言葉にして解説していただけたように思う。一応無意識の
うちにある程度やっていたので、今後方針が変わるわけじゃないけど
いろいろと説明を聞いて非常にすっきりさせてもらった。


そもそも好きなことでできることでお金がもらえることって当たり前。
ある程度狭き門ばかりを目指していれば会社が勝手に判断してくれる。
好きなことじゃないと面接でやる気が出なくて落ちるし、
できることじゃないと能力不足できっちり落としてくれる。
お金がもらえないことなんてそもそも募集すらしてない。
ポテンシャル重視ではなくスキル重視で、配属先を確定して
面接に通ったのならば特に問題ないんじゃないかと思ったりする。