国際シンポジウム 短めの講演がいくつか

基調講演の後10分程度の短い講演がいくつかあった。
NHKの取り組みについてもちゃんと話が聞けてよかった。
BBCとNHKの違いは何に起因するのか気になっていたのだが
その理由が少しわかった気がする。

ちゃんとしたハイビジョン番組が送られるのか、改ざんされないのか、
クリエイターはコンテンツを切り刻まれたくないんじゃないか

こういうこういう発言がちょっと新鮮だった。改変するのを
許してしまうと、NHKというブランドが傷つけられるかもしれない
という恐怖感みたいなものが感じられる。B-CASカードも
番組内容をHackされるのを恐れているため取り付けたみたい。
確かに電波の中継地点に入り込むより、ネットの放送を
改ざんする方が技術的に楽そうな気がするけどそんなことを
考えているとは思わなかった。あと、NHKもアーカイブを公開
していないわけじゃないそうだ。ただしネットでは見られない。
各放送局に行けば古い映像が見ることができるとのこと。
http://www.nhk.or.jp/nhk-archives/
プロジェクトXとか見られる模様。


あと台湾のアニメ関係の大学の偉い人がきて、いろいろ映像を
見せていた。日本にいんすぱいあされたとか言っているものは
鳥山明の漫画そのまんまだったので笑えた。
文部科学省の人もなんかいろいろ話をしていた。

行政は後追いになってしまう

という言葉が聞けたので、立場は違うけどみんないろいろと
がんばっているんだと感じた。実際に話を聞いてみるのはよい。


国立情報学研究所の曽根原教授の話がこの短めの講演の中で
もっとも興味深かった。ライフサイクルを考慮して
コンテンツを管理するという考え方である。
最初は無償で提供されるけど、ある程度ダウンロード
され始めるとスクランブルがかかったりしてお金を
支払わないと見られなくなるという仕組み。
人気が出てくればお金を払ってでも見たい人が増えてくる
だろうから、簡単な小額課金のシステムができれば
こういうことができるんじゃないかということ。
徐々に人気がなくなってきたらまた無償で公開される
ようになるというのが面白い。予測市場的な仕組みが
多少取り入れられているような気がする。