リベンジ花火 遊びの自由度

もう二ヶ月くらい前のことだが、隅田川で花火をした。
普通のセットの花火なのだが、なんかロケット花火が余っている気がした。
あんまり人気ないんだな。まとめて楽しく消費できないかな?と
思って、ペットボトルに2本さして、2つに火をつけて飛ばした。
普通に並んで飛んで、やや時間差があって2発鳴った。


で、なんかめちゃくちゃ遠くまで飛ばしたくなってきた。
ロケット花火2本連結したら倍の距離が出るんじゃね?って思った。
並列じゃなくて直列で飛ばしたら面白そう、とか。
導火線を縛ってくっつけようとかいろいろ遊んでたら
物好きな人間がもう一人やってきた。やりたいことを説明すると興味を持ったらしい。
連結させるものを探していると、彼はロウソクのロウを溶かして連結させようとか言い出した。
実際にしっかり固定できたしかなりいい案だ。そんなことするやつはいないだろうけど。


そして、セッティングは完成し、2つの導火線にやや時間差をつけて、火をつけた。
1つ目の火薬に火がついて上がっていき、上りきったところでもう1つの火薬に火がついて
さらに上がっていくってのを想定していたんだけど、そうはならなかった。
上りきったところで、今度は下に向けて発射されてしまった。


時間差を調整したり、2本の花火の連結する角度を変えたりしたが
結果は変わらず。1回上から自分たちの方に飛んできてけっこう焦った。
やっぱり上空で何が起きているかわかんないから、そういうのを制御するのは
厳しいな、ということでその日は終了。ちょっと悔しい。


その後、あまり意識してたわけじゃないんだけど、ふと思いついた。
単に重心の問題じゃないかと。先端に火薬がついているんだから、どう考えても
先端の方が重くなるので、普通に飛ばしたら頭が下に下がるのは当然。
そこで火薬に着火したら下に向けて発射されるのも当然。
とすると、頭を上に向ければさらに遠くへ飛んでいくはず。
逆に言えばロケット花火の手に持つ部分が下に下がればいい。
そうすると、単純に考えて根元におもりをつければいいんじゃないか?
おもりでちょっと下がってきたところでもう1つの火薬に点火。
これで解決しそうな気がする。近々試す予定はないんだけど。


おもりをつけるとすると、また別のことが気になってくる。
ロケット花火の火薬は何グラムのものまで運べるのか?
空き缶くっつけたら飛んでいくんだろうかとか、
けっこう気になる。もちろんゴミはちゃんと拾って帰るけど。


想定された意外の遊び方を考えて実践するのは楽しい。
だれかがつくったルールに乗っかるんじゃなくて
自分でカスタマイズして、どんどんつくりかえるとか
そういう気持ちが大切なんじゃないかと思う。
小さい頃テレビゲームより積み木の方が好きだった影響だろうか。


積み木はスクラップ&ビルドのまさしく典型的なものである。
うちの50枚だったから、自然と限られたリソースで取り組む
必要に迫られたし、できるだけ高くとか、頑丈にするとかルールを
自分で決めて難易度もカスタマイズできて面白かった。
橋本氏は子供の頃中東(エジプト?)に住んでいて、日本のおもちゃが
手に入らなくて箱とか紙とか組み合わせて遊んでいたらしい。
そういうシンプルなものの方が奥が深いし楽しめる気がする。