第14回 ネットの歴史

自分が始めたのが2000年から2001年あたりだから、偉そうに言えることなんてない。

教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書
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stars歴史は個人史の集合体
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この本を読めばわかると思う。すごく懐かしくて楽しいので
読んでいるうちにどんどん時間が経ってしまうわけだけど。
ブログブームの後から始めた人と、もっと前からやってた人との違いって
この本に書いてあることを知っているかどうかではないかと思う。
趣味でやる分にはどうでもいいけど、曲がりなりにもIT系とか
ウェブ系の仕事をする人には、感覚的にわかってた方がいいと思う。
歴史は繰り返すわけだし、痛い目に遭いたくないのなら。


あとは、個人的な体験史も書いてみよう。
前にも書いたかもしれないけど、1999年頃は、メールを郵便屋さんが運ぶものと思ってた。
PC自体は、物心ついた頃から家にあって、ベーシックで「ハノイの塔」のプログラムを書いて
カセットテープに記録したり、5インチのフロッピーディスクのゲームとかしたこともあった。
でもネットにつながってなかったし、当時はタッチタイピングもできなかった。
そんなにゲームプログラムに魅力を感じなかったし、あまり興味もなかった。
2000年に大学に入学し、授業でunixを少しやった。といっても、隣の席にいた
高校からunixを使い込んでいるやつにほとんど教えてもらったわけだけど。
それからビラ配りのバイトが縁で、某ウェブ系の会社のラボを出入りしてた。
今は「コミュニティ構築専門企業」になったらしい。久々にサイトを見たら
お世話になった人が出てた。懐かしい。ドリコムの役員になった人も
このラボにいたし、オラクルから出向で来てて、いろいろ教えてくれた人は
今サイボウズにいるらしい。なんかいろいろ変わってきて面白い。
ここで、HTMLの書き方を知り、javascriptとか、PerlのCGIスクリプトとかで
いろいろ遊んでた。大学もちゃんと行ってたし、バイトもしてたけど
サークルには入ろうとも思わなかったな。それなりに忙しかったか。
PostgreSQLからデータ引っ張ってくるのってこうやってやるんだ、とか
まあそういうことをしていると、バイトしないかという話になって
Japan.internet.com Webビジネス - 日本オラクル、ベンチャー支援サイト「Chienowa.com」を開設
http://japan.internet.com/busnews/20000614/12.html
↑のサイトのリニューアルに関わった。勉強しながら。
XSQLの紹介と基本的な使用法
http://www.atmarkit.co.jp/fxml/rensai/xsql01/xsql01.html
JAVAとかわかんなかったから、XSQLでいろいろテストしてた。
けっこう楽しかったんだけど、大学1年の最後のテストが終わって、
無責任にも北海道に帰省してしまった。いまだに理由はよくわからない。
親から仕送りしてもらってるのは、大学で講義を受けるためだから
講義のない期間は実家に居なければいけないと思っていたからかも。
いまだにあの無責任な行いにすごく罪悪感がある。
入学して一気に環境が変わって混乱してたのかもしれない。
寮で部屋を替わりたかったとか、まあいろいろとあった。
あのままバイトを続けてたら、かなり高い確率でプログラマーに
なっていただろうと思う。どうすればよかったかいまだにわからない。
これが大体2001年2月頃の話。自分のPCを持ってなかったので、
ネットもライトな使い方しかしていなかったように思う。


ネットの歴史はここから。5月にバイトで貯めたお金でDELLのラップトップPCを買った。
Inspiron2100だったと思う。B5のPCが欲しかった。windows2000が良かった。
当時MEばっかりだったけど、2000にこだわって非常に良かったと思う。
裏ニュース(その後「連邦」(http://www.renpou.com/)に引き継がれる)とか、sawadaspecial(http://sawadaspecial.com/)とか、スラッシュドットhttp://slashdot.jp/)とかナリナリドットコム(http://www.narinari.com/)とか見てて、侍魂http://www6.plala.or.jp/private-hp/samuraidamasii/)とかゴノレゴ(http://www.poeyama.com/gonorego/)とか喜んで見ていた。
当時寮に住んでて、ADSLをシェアしてたからかなり格安の常時接続環境があった。
偽装、分割からMorphius、Win-MXという流れを目の当たりにしたので
インターネットのインパクトの大きさを実感した。これは根っこから
変わらざるを得ないだろうな、と。2001年秋頃の話。
コンテンツの流通コストが急激に低下するとどうなるか。
ウェブ進化論に書いてあることを実感したのは、個人的にこのあたり。
あとシリアル集の存在を知ったことも非常に衝撃的だった。
有料のソフトウェアを無料で使うためのパスワード集。
こんなの出回ってるんだから、ソフトウェアを作る仕事なんて
お先真っ暗だと思った。でも、お金を振り込んでパスワードを受け取る
というシステムもなんか非常に古臭く感じたのも事実。
オープンソースとかウェブアプリとかgoogleの無料ソフトとか
そういう流れになってきたから、当時とは大きく変わってきた。
飛び級したいなって思って、1つ上の学年の専門の講義をたくさんとって
撃沈したのもこの時期か。2002年2月ごろの話。


それから、マクロメディアのフラッシュが面白いってはまりだした。
何個かやってみて、音楽と合わせるの面倒とかいろいろあって
労力のわりに大したことないという個人的な結論に落ち着く。
あと、2000年の段階でHTMLについては学んでたので、
無料のスペースにどっかにあったフリーの掲示板スクリプトを持ってきて
友達とちょくちょく書き込んでた。個人ニュースサイトっぽいものが
気になっていて、いろいろ書いてたけど、やっぱりHTML面倒だってことで
2002年5月、gooのお手軽ホームページみたいなとこで、日記を書いた。
5月分だけはてなに移行した。こういう時期もあったんだと感じさせる。
8月に初めての一人旅でオーストラリアをざっくり一周(三週間)。
そのときに写真と日記をHTMLで書いてどっかにアップした。
どこだったか自分でも思い出せない。基本的に捨てハンなので
このはてなのphoというのが、こんなに長く続いているのが信じられない。
まあ情報がフローってことでよいこととする。


ウェブ日記があると、当時何をしていたかわかる。
今ちょっと読んでみたが、なかなか面白い。
そういえばこういうことを面白がってたな、とか。
だらだらと書いていたら無駄に長くなってしまった。
そのあたりにしておこう。良いか悪いか別として
当時の自分があるから、今の自分があることは間違いない。