タイムマシン

タイムマシン
タイムマシンアニリール・セルカン

おすすめ平均
stars読んだ後にすがすがしい風が・・・
stars甥にプレゼントしました。
stars新しいジュブナイルの傑作
stars人として大切なもの

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

「タイムマシンは、理論的にはできるんだけど、作った人はいないわね」
「ぼくに作れると思う?」
「それはわからないけど、時間もあるんだし、じっくり考えてみればいいんじゃない?」
そうだ、タイムマシンをつくろう!

宇宙科学者で、トルコ人初の宇宙飛行士候補であるアニリール・セルカン氏の本。
今、非常に気になっている人物で、「宇宙エレベータ」も買ってしまった。


こんなことは久しぶりなのだが、読み終えるのがもったいないとか、
もっと時間をかけてじっくり読まなくては、と感じた本。
タイトルからして、「タイムマシン」ってちょっと謎。
表紙を開くと、「13人の少年がケルンにタイムマシンをつくった」とある。
もっと謎な感じ。それから登場人物がいろいろ紹介されて、
ストーリーが始まるわけだが、ページをめくるたびに引き込まれる。
最初は人が多すぎて混乱したけど、慣れてくるとキャラクターが生き生きしてくる。
ルビが振ってあって、挿絵もいくつかあって読みやすいんだけど
行間が非常に深い気がする。読み方によってはずっしりくる。
あと、物理学者がわかりやすく書いた本なので、
(うまく表現できないけど)ちゃんと読もうとするとかなり難しい。
自然界の四つの力とか調べてしまった。タイムマシンだから
難しいのは当然か。わからなくても楽しめると思うけど。

「もし、世界じゅうの少年たちが、君たちのように関心を持ってくれたら、
科学の未来は果てしなく進歩していくんだけどね」

こういう言葉にいろいろと感じてしまうのは、
自分が科学好きの一人だからなんだろうな。
これからも興味を持ったものをどんどん学んでいきたいと思った。
学校を卒業したって、学び続けることはできるんだから。