「他人の気持ちなんて考えたことないんでしょ」と言われた。
最近じゃなくて15年くらい前。小学生のとき。
誰に言われたのかも、どういう経緯かも忘れたけど、
その言葉はなんとなく残ってる。
でも、そんなことないんだよな。
他人の気持ちを考えた上で、conciseでcriticalなこと、
短くて最もダメージを与えそうなことを言ってただけで。
いや、大半は何も考えてなかったけど。
それからしばらく経ったわけだが、
何も変わってないような、多少丸くなったような。
でも、他人の気持ちなんてわかるわけないような気がする。
わかろうとするだけ、相手に失礼じゃないかと思ったり。
勝手な解釈で変に誤解する危険性があるくらいなら
そもそも解釈しない方がいいような気がする。
特にオンラインだと、判断材料が乏しすぎる。
こんなことを書いても、誰にも信用されないだろうけど、
自分がすることで誰かが傷ついたりして欲しくないと思ってる。
それなのにどうしてもキツいことばかりブログに書いてしまう。
強がってるけど、既に少ない友だちをさらに減らしたいわけじゃない。
何かに期待をしているから一見キツそうに書いてしまうだけ。
興味がなかったらそもそも言及するわけがない。
まあ、この間本をけなしたのは別の理由かも。
かなり本を買ってるけど相当吟味してるから基本的に外さないのだが
二年に一回くらい外してしまう。そういう本でがっかりしたから。
あと、いつもほめてばっかりいたら書評として怪しくなってしまうから、
アクセントとして。評価が辛口だから信用できるって何度か言われたことあるんで。
言葉は一人歩きするから、自分が思っているより大きな力を持っているのかもしれない。
砂糖と粉だったものが、人を幸せにするのもすごいことだけど
紙とインクだったものが、人生を変えるというのも否定できない。
たとえ事実だとしても、指摘されたくないことだってあるわけだし
知らなくてすむのであれば知りたくないと思うことだってあるだろう。
他人の気持ちを知ることなんてできないけど、最低限の配慮くらいは
するべきだと思うし、恣意的にとげのある言葉を織り交ぜたりするのは
なんかおとなげないからもうやめた方がいいなあと思った。
「おまえもいつかわかるだろう。利口になるより、優しくなることのほうがずっと難しいんだよ」
http://d.hatena.ne.jp/pho/20030610/p5