パパラギ―はじめて文明を見た南海の酋長ツイアビの演説集 | |
岡崎 照男 おすすめ平均 本棚の「南の楽園」 飾らない言葉、飾らない思想! 読むたびに新しい発見があります はじめてきづいたこと 豊かさについて改めて考えさせられる。 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
大学生のときに気になって買った本。しばらく放置してあった。
中身はだいたい想像できたんだけど、ちょっと想像を超えていた。
そういうわけで、いろいろと考えさせられるわけだけど
この考えること自体この本に否定されてしまった。
もしだれかがパパラギにこう聞くとする。どうしてそんなにたくさん考えるのか?パパラギはこう答えるだろう。馬鹿でいたくないし、馬鹿でいることは許されないからだ、と。そんなにたくさん考えなくても、自分の道を見つけられる人なら、それなりにかしこい人だと言ってもよいはずだが、パパラギはそうは思わない。パパラギにとっては、考えない人はみなベレア(馬鹿)だということになる。
ちなみにパパラギというのは、西サモアで白人を指す言葉。
まあ程度の問題かな。ほどほどに考えるという感じで良いような気もする。
私有財産とか分業とか時間とかに対して、いろいろ投げかけていて
別の視点で物事を見てみるというのも非常に良いと思った。
最近の自分は、いろいろなものの影響でかなりそぎ落とされてきたから
この酋長の言いたいことはなんとなくわかる気がする。
シェアするとか自分の体を動かすとか自分で体験するとか
それほど遠い気はしない。でもこの南の島のシンプルライフは
短期間やるならいいけど、ずっとやると飽きてしまうと思う。
世の中がどんどん変化して、いろいろ新しい物が出てきて
いろいろと面白いことが体験できるから、楽しいんだと思う。
彼らは自然の中にそういう楽しみを見つけられるのかもしれないけど
自分には無理だろう。接点として技術や人、自然のバランスを
うまくコントロールすればいろいろ楽しめそうな気がする。