言葉の印象

面接だと特にそうかもしれないけど、自分について
わかってもらうためには、少ない言葉から
相手にある程度勝手に想像してもらうしかない。
自分をタグ付けというと変かもしれないけど
わかりやすいキーワードを用意すると便利。
この人どういう人って説明されやすいから。


就職活動のネタ作りのためにボランティアやる人と大差ないけど
このキーワードってのはある程度自分で操作可能だ。
フリークライミングをやった理由の一つは、ネタ作り。
他にも理由があるけど、この理由は否定できない。
打算でやってたら、いつの間にか定着したってものが多い。


大学入ってから思ったんだけど、大学名から勝手に連想を開始して
小さい頃から勉強ばっかりやってたんでしょという人物像を
勝手に作り上げる人が多い。否定したってなかなか壊れない。
で、研究関連のことを補足しても、その人物像に変化はほぼない。
この方面の話なんて、勝手にイメージ膨らませてもらえば
自分で付け加える必要なんてないんだなーと思った。
補強すべきところは別のところにあるとも感じた。


勉強ばっかりやっててひ弱な人間だと思われるのは避けたい。
別にそんなにアクティブな人間じゃないんだけど、
体力ないとかフットワークが軽くないとか思われたくない。
ステレオタイプを破壊するには、別のキーワードが必要。
バックパッカーってのはそのあたり。単に旅行したかったし
一人で思うままに歩きたいってのはもちろんあるんだけど
後付けかもしれないけど、キーワードでもある。
ある程度体力があるとか、自分で判断して行動できるとか
勝手にイメージしてもらうと、就職としても良い傾向。


旅先でスキーしたとか、スキューバダイビングの資格取ったとか
鎌倉まで自転車で行ったとか、フリークライミングしたとか
引きこもってPCをずっと使ってるイメージを壊すには
十分なキーワードである。単純にかかる時間を考えると
年中旅をしてるわけじゃないし、運動してるわけでもなく
大半の時間をひきこもってPCということがわかる。
でも、キーワードが作り出すイメージの大きさというのは
そんな合理的じゃないわけで、これでけっこう効果的。


予想外のキーワードを並べられると、人は作り上げた
イメージを再確認するのかもしれない。
少なくともユニークな印象を与えることは可能だ。
違うキーワードを用意して、相手を混乱させると
勝手に虚像が膨らんで、得体しれない存在になれる。
全部打算ってわけじゃないし、やりたいようにやってきたけど
わかりやすいキーワードを用意しようと意識した時期は存在した。


あと、最小限のファクトだけで、触れないという戦略もある。
2年前の面接で英語力をアピールしたかったんだけど
いろいろ考えた結果、まったく触れないのが効果的と判断した。
TOEICの点数は書いたけど、あとは「できて当たり前でしょ」
と言いたげな雰囲気で一切触れず、ひたすらフランス語の
日常会話ができますということを話してた。
勝手にイメージを膨らませてもらう戦略としてはよかったけど
ちょっとこれはやりすぎたので、膨らみすぎて後で困った。


要は、何が言いたいかというと、全部説明しなくていいし
する時間もないってこと。キーワードを使いこなせるように
なると非常に便利ってこと。自分はまだまだだけど。