tumblrの著作権

スルーしようかと思ったけど、書き残したくなったんで
ちょっと書いてみる。でも専門家でもなんでもないんで
このブログを読んで困ったことになっても責任とりません。


まず、これ。
ホームページを作ろうというあなたに…
http://www.imasy.or.jp/~ume/copyright-ml/inetmag/internet-magazine-1996-02.html#A1
1996年の文章。CDのジャケットをホームページに載せていいかって話。
この弁護士の先生も10年経った今はどう思ってるかわかんないけど。
CDのジャケットが著作物ってのは同意。パブリシティ権とか
それより下の部分も納得。たしかにリスキーだと思う。
でも引用の範囲に入るかどうかってとこの論理展開がよくわかんない。

  1. 著作物で
  2. 経済的価値を持たせようとしてて
  3. 著作権ビジネスに敏感な相手

という条件が揃うと、リスキーだからやめとけっていってるみたい。
それはそうだけど、引用かどうかってのに触れないのはどうかと思う。
文章だって著作物で経済的価値を持たせようとしてて、著作権ビジネスに敏感だよ。

「批評等のためにジャケットの写真を引用する必然性があって、なおかつ、批評等が主体であって、ジャケットの写真は、従たるものでなければならない。」

この条件を満たしてたら別にいいんじゃないのかな。
このジャケットはどうのこうのってちゃんと自分の意見を書くのであれば
そしてその意見を書くために、写真を載せること必要なら問題なくない?
自分の言いたい意見があって、意見だけ載せるよりも意見を述べる対象を
一緒に載せた方が合理的であると判断できるなら、いいと思う。
言論の自由で戦えそうなんだけど、どうなんだろう。


次、これ。
ものぐさ将棋観戦ブログ:CDジャケットの著作権とtumblr.の本来よく使われる機能
http://blog.livedoor.jp/shogitygoo/archives/50926737.html
最初のに突っ込んだ理由は、このサイトでリンクしてたから。
この人の最初の解釈でいいんじゃないかな、と思った。

弁護士の先生が駄目とハッキリ言っているので、どうしようもありません。他もいくつか見てみたのですが、掲載を可能と述べているところはありませんでした。考えてみれば、文章と映像では、全然別種なので、「主従関係」を判断するのが不可能かもしれません。残念だけれど仕方ない。

この弁護士の先生が言ってるのは、レコード会社を相手にしたら手強いぞって
ことだけで、何が引用で何が引用じゃないかは全然言及してないと思う。
それに、掲載を可能と述べるところがあるわけないと思う。
誰だって責任とりたくないよ。ネット上で不特定多数に読まれる文章で。
主従関係がはっきりしないのはそうかもしれないし、
大企業の方が有利なのかもしれないけど、それならアマゾンを味方に
つければいいんじゃないかな。アマゾンアフィリエイトにして、
アマゾンの販売をサポートしてるんだって主張すれば、安全かも。

ということで、このままやめてはもったいないので、tumblrの、現在よく使われるという機能を試してみました。要は、ネットサーフィンして気に入ったり気になったところのメモとして手軽に利用することです。

こっちの方が問題じゃない?他人が書いた文章だって立派な著作物。
訴えられるかどうかってことでレコード会社ほど怖くないってこと?
書いた人の権利を侵害する行為だと思うけどな。
tumblrって引用じゃないから。ただのコピーだから。
一行でも自分の意見が入ってれば、主従関係に解釈の余地があるけど
ただコピーして貼付けて公開してたら、引用という解釈は不可能。
言いたかったのは、それだけ。


最後に、これ。

H & A :: tumblr

http://handa.tumblr.com/post/2262923
そもそもtumblrを使ってみて、著作権的にどうなんだろと思って、
ちょっと検索して目についたものに突っ込んでるだけです。

いい写真がいっぱいあるのでドンドン post して、で、その写真の下をよく見ると「 © All rights reserved.」となっててビビる。

all rights reservedって文言にまったく意味はないです。
そんなこと書いても書かなくても全て著作物で、権利は著作者に帰属します。
クリエイティブコモンズは、some rights reservedだけど。
all rights reservedを「訴えるぞ」とか言う自己主張と
解釈してそういう反応するなら、まあありなのかな。
でもall rights reservedって書いてなくても関係ないです。
コピーライトのマークは世界共通だからつけてるだけで
日本の法律において別に何も効力はないはずです。
だってなくたって守られるんだから。

Tumblr というワクの中で Share する事は、著作権を侵していないと考えがちなのですが、その辺りはどうなのでしょうね?

Tumblrのfriendsだけにしか見られないなら、
不特定多数じゃないから、ワクの中って言えるかも。
でも誰でもアクセスできるのにワクの中って都合良過ぎ。
写真、絵だけじゃなくて文章だって著作物。
批評をせずにコピーだけでは、引用になり得ない。

独り言:「ちゃめのBlog」もそろそろBBCに許可を取った方がいいかも知れないな。

こっちのブログは、引用に該当しそうな気がします。


なんか好き勝手なことを書いてしまった。
気分を害したらすいません。そんなつもりはないです。
誤解が解けたらいいなと思っただけだし、
自分の方が誤解してるのかもしれないし。
ただ、tumblrはリスキーだと思う。気分的に。
「これは引用です」ってロジックが使えないとなると
ほとんど反論の余地はないわけで、
争うとかそういうレベルじゃなくなりそう。
ブログとは全然違うと思う。
だからすぐ訴えられるかっていうと
そうでもないかもしれないけど。


誤解して欲しくないんだけど、
法律に厳格に従いなさいって言いたいわけじゃない。
webでいろいろなサービスが出てきて、
いろいろと面白い使い方が出てきて、楽しい。
楽しいことを阻害するものはよろしくないと思う。
ほとんどコストをかけずにコピーできる世の中になって
法律が追いつけてないというのは確かに思う。
オープンにすることで価値が高まるって考え方も
あるわけだし、そういう流れを止めるのはよくないと思う。
クリエイティブコモンズにはがんばってもらいたい。


そういう前提はあるけれども、
悪法だって法なわけで、著作権法だって
改正して国会を通過するまでは今のまま。
(特許法と違って経済産業省令とか関係ないよな)
だから従いなさいって言いたいわけじゃない。
中途半端な従い方をするのはいかがなものかと思うってこと。
屁理屈でもいいから、反論するストーリーくらい
用意しておいて、動くといいかもしれないってこと。
とりあえずtumblrは、すごく反論しにくい気がした。
でもやめた方がいいと言ってるわけじゃない。
というか、やめないでください。