1000人の真のファン

Wired誌の創業者であるKevin Kelly氏のブログが面白い。
Kevin Kelly -- The Technium 1,000 True Fans
http://www.kk.org/thetechnium/archives/2008/03/1000_true_fans.php
long tail現象は、競争激化、価格下落という感じでcreatorにはなかなか大変なのだが、
それに対する解決策の一つがここで述べられている1000 True Fansである。
ざっくり言うと、そのcreatorのために年間100ドル使ってくれるFanが1000人いればよくて、
10万ドルあれば、経費を差し引いてもまあ生活していけるだろうという話。
1000という数は、妖怪千体説みたいなもので、ざっくりなんだろう。

"When I get $100,000 in donations, I will release the next novel in this series."

という感じで、作家とかデザイナーとかソプラノ歌手とかいろいろ例が出ている。

I am suggesting there is a home for creatives in between poverty and stardom.

売り上げは、客単価×客数なので確かにあり得る。技術の進歩がこれを可能にしたとのこと。

The technologies of connection and small-time manufacturing make this circle possible. Blogs and RSS feeds trickle out news, and upcoming appearances or new works. Web sites host galleries of your past work, archives of biographical information, and catalogs of paraphernalia. Diskmakers, Blurb, rapid prototyping shops, Myspace, Facebook, and the entire digital domain all conspire to make duplication and dissemination in small quantities fast, cheap and easy. You don't need a million fans to justify producing something new. A mere one thousand is sufficient.

100万人もいらない、1000だけでいいってことか。1000も大変だろうけど。
月800円くらい払ってくれる人が1000人か。非常に具体的だな。
なんとなくウェブ時代をゆくに書いてあった「500枚入る名刺ホルダー」を思い出した。

私はよく「500枚入る名刺ホルダー」を用意したらどうかと提案する。その名刺ホルダーに、仮に自分が組織を離れて一人になったとき、自分の能力に正当な対価を支払ってくれそうな人だけを入れるのだ。ネット上で知り合った人から、リアルの仕事上の知己、親、親戚、先輩、友人、後輩に至るまでの自分が関係する人々すべてを対象に、「一人になった自分」を正当に評価してお金を支払ってくれる可能性が少しでもあるかどうかだけを判断基準に、その名刺ホルダーを埋めていくのである。

別に誰もが一人になることを意識する必要はないし、誰もそんなことは言ってない。
仕事をポートフォリオで考えたり、時間の使い方についてポートフォリオを意識すると
収入源もポートフォリオで、収入の何パーセントがどこから入ってくるとかについて
自分が考えてもいいんじゃないかと思っただけである。自分が狂気と呼べるほど好きなことと
関わり続けることのpriorityを高めると、そうなる気がする。よくわからないが。
狂気と呼べるほど好きなこと - technophobia
http://d.hatena.ne.jp/pho/20060323/1143124478
2年前と今であまり変わってない。leapfroggingとか、science museumとかも加わるかな。
今のところ自分が好きな物のそばにいることには成功しているが、
まだ教育期間みたいなもので、給料分働けてる自信がない。価値出していかないと。
世の中の大きな流れと自分の好きなことを意識しながら、小さいながら自分の影響力を行使する。
一人の人間として自分がどれだけ信頼されるか、期待されるか、期待に応えられるか。
ぐだぐだ書いてないで、さっさと行動して結果だけ書けばいい。