昨日話したこと、その後考えたことメモ

昨日は珍しくカフェでいろいろ話したので、ちょっとメモ。

メッシュネットワーク

OLPC XOにも採用されているらしいネットワーク方式。
発想がFONとかP2Pに近いなあ、と何となく思った。
FON
http://www.fon.com/jp
ITmedia ライフスタイル:これぞモバイル版インターネット 〜メッシュネットワークの可能性 (1/2)
http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0403/15/news001.html
この記事によるとモトローラ系のMesh Networksが特許を持っているらしい。
http://www.motorola.com/business/v/index.jsp?vgnextoid=91c623805ae46110VgnVCM1000008406b00aRCRD
一社で頑張っても標準化とか無理だろと思いつつ、もうちょっと見てみると
Merakiとかopen sourceのものとかいろいろ出てきているらしい。
メディア・パブ: 草の根WiFiの新顔“Meraki”,ユーザー連携でブロードバンドアクセスを
http://zen.seesaa.net/article/43920650.html
Open-Mesh Wireless Network | Affordable Wireless Solution | Open-Source / Ad Free
http://open-mesh.com/index.php
インフラないところはもちろんのこと、インフラあるところでも
ラストワンマイルとして、草の根無線LANがいろいろある模様。
自分のテリトリーに他人が入ってくることに対して
抵抗が消えるかどうかが、重要なポイントかもしれない。


今当たり前のことは、たぶんそんなに長続きしないし。
2000年頃に初めてインターネットを利用して思ったのは、
ネット接続がいずれタダになるだろうなということである。
技術の進歩と通信会社の競争で、大幅に値下がりしてきたが、
あと一歩のところで止まっている気がする。所有の概念が変わって
当たり前のように共有し始めると、そんな時代も来そうだ。
たぶん、今インフラがない地域が先にそうなりそうだろうな。
価値観が変わったとき、ゼロベースで考えて、何が大切なのかを
もう一度見直してみると、これまで見えなかったものが見えてきそうだ。

対談

対談やろうよ、と言われた。やろうやろう、と乗ってみた。
対談ってのは、別に有名な人の特権というわけじゃない。
ネットで発信できるんだから、誰だってやっていい。
偉大なる先人が頻繁に対談してた(もうこの人は有名か)
Inflame Casting: Podcast from Tokyo
http://www.yasuhisa.com/inflame/
誰が見るかどうかじゃなくて、外に出すのが大事かと。
テーマゆるくてもいいけど、体裁はかっちりやろうよ、と言ってみた。
@niftyデイリーポータルZ:勝手に議事録
http://portal.nifty.com/special05/06/12/
この議事録面白いから。期日未定。年内にはやるかと(適当)。

技術の進歩で倫理の問題を解決

つまんない取り決めごとを延々とぐだぐだ話してて前に進まないときに
技術が、がーーーって進歩して、「できちゃいました、そんな議論無意味です」
って言えると面白いなあという話。いろいろな分野でありそう。
最たるものがインターネットじゃないのかな、とかいろいろ。
そういう革新的な技術というのは、非常に興味深い。

人間って合理的じゃないな

科学的とか合理的とか言いながら、感情で動いたりして全然合理的じゃない人って
いるよね、という話。一部だけ合理的なものに固執しないで柔軟になると
いいんじゃないでしょうか。中途半端でおかしいよ、という話をした。
行動経済学付近をうまく説明できなかったので、ここで補足。

  1. 5割の確率で3000円もらえる
  2. 確実に1000円もらえる

この二つのどっちがいいかアンケートをとると後者が人気。

  1. 5割の確率で3000円とられる
  2. 確実に1000円とられる

この二つのどっちがいいかアンケートをとると前者が人気。
期待値で見ると、+1500じゃなくて、+1000を選び、
−1000じゃなくて、-1500を選んでて、全然合理的じゃない。
これを金融商品の取引で考えると、人は

  • さっさと利益確定したがる
  • なかなか損切りできず、塩漬け

って感じかな。自分には見事に当てはまってる。
科学的な厳密さを突き詰めるのは、生やさしくない。

いいおかね、悪いお金

犯罪で手に入れたお金を慈善事業に使ったらどうなるのかな、って話。
犯罪と言わないまでも、カーネギーとかロックフェラーとかって
なんかすごいえげつない儲けかたをしてたんじゃねーの?
当時のことを知らない人にとっては、慈善事業家は単純に凄い人。
という話を聞いてて、非常に面白かった。
いいとか悪いとかって不確定性原理みたいなもんで、
観測者が測定結果に影響を与えざるを得ないし、
後世の歴史家がのんびり決めるしかないような気が。
その時代に生きる人は、それなりのものを信じればいいかと。

ネットによるアテンションの分散

ネットが普及してきて、多くの人が好き勝手にいろいろな方向に
分散していくと、ブームが起こりにくくなるような気がする。
プチブームはたくさん起こるんだろうけど、大きいのは少なそう。
情報源が十数チャネルのテレビだけだと、そのどれかを見るわけで
あんまり分散せずに、大量の人の注目を集められるだろうけど、
膨大な数の選択肢になってくると、薄まりつつあるよねって話。
そんなときでも集中させられるのは、インフラなんだろう。
意識しないくらい当たり前に使うもの。誰もが使うもの。
会社名や商品名が動詞になったり、一般名詞になったりするやつ。
ググるフェデックスして、ゼロックスする(古いか)。
(音楽プレーヤー全般を)ウォークマンとか、(ゲーム機全般を)ファミコンとか
(ステイプラー全般を)ホッチキスとか、そんな感じ。

まとまらないけど、最後に

もっといろいろ話をしたけど、こんなところで。
まだ面白そう止まりで、自分の行動とは結びつけられなかった。
妄想で終わるんじゃなくて、当事者意識を持つことも大事。
まあ、いろいろ話してて面白かった。言葉のキャッチボール。
受け取ったのをちょっと付加して投げ返す。その繰り返し。
深く掘るのは必ずしも一人でやらなくてもいい。
誰かが見つけてきたのを、一捻り入れたり、もっと掘り下げたりして
それをまた別の人が変形させたり、進ませたり。
ソーシャルブックマークでやるのも楽しいけど、
直接会ってやるのもスピーディーで楽しい。


面白いものがあると知る→使ってみる→カスタマイズ→作ってみる
という流れを考えると、「使ってみる」フェーズが大事。
Makeというのはいろいろな意味で最高の贅沢だから、そこまで行くのは
大変だし、別にそこまで行かなくてもいいんだけど、
せっかく面白いものを知ってるんだから「知る」だけじゃなくて
けっこう大変だけど「使ってみる」と楽しそうな気がする。
最近自分がブックマークして知るだけで、あんまり使ってないなあと思ったので、
もうちょっと使うことを意識しようと思って書いてみた。