10年先を読む長期投資

親からもらった本で最初読む気なかったんだけど、さわかみファンドの人が
書いていると知り読んでみた。わかってるけどできてないことが多い。

10年先を読む長期投資 暴落時こそ株を買え (朝日新書 108)
10年先を読む長期投資 暴落時こそ株を買え (朝日新書 108)澤上 篤人

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たとえば、朝から晩までパソコンに向かって株式の短期売買を繰り返し、利ざやを稼ごうとしても、なかなかうまくいかないものです。お金が疲れきって、かわいそうです。
もっとゆったり、どっしりとお金とつきあう長期投資—長期スタンスの株式投資の方がはるかに安定度も高いし、効率的です。もちろん、定期預金や定額貯金と比べても、ずっとマシといえます。

ゆったり、どっしり構える。それがなかなかできない。

たまたま、(50年ぶりといわれる)デフレ不況のもとにあったおかげで、預貯金は目減りすることがありませんでした。けれども、今後インフレで物価上昇の波がやってきたら、預貯金はこわいほどのスピードで目減りしはじめます。高齢層が虎の子の資産を食いつぶすのは、あっというまでしょう。

実際にインフレになるかどうかはわからないけど、物価が上がれば買えるものが
少なくなるわけで、元本保証にあんまり意味はないと思う。

どんな会社も一日とか一週間で急成長することはありえませんから、長期投資家はこれと思った会社の株式を買い、株主となって、その会社の成長を見守りながら、3年、4年、5年と、のんびりかまえるわけです。種をまいて作物が実るのを待つような気持ちと同じですね。会社が成長してはじめて長期投資家の収益が実ります。

3年、4年、5年か。投資なるものを始めてまだ半年。この心構えを大事にしたい。

ただひたすら、「価値あるものを安く買っておく。いずれ、市場がその価値を評価しにくるまで、のんびり待つだけ」としか考えません。価値あるものを暴落時にバーゲン価格で買えるわけですから、ニコニコ顔になって当然のこと。市場の評価が高まってくるまでずっと待ち続けるのであれば、「損したら困る」なんて弱々しい考え方など存在しないはずです。

暴落時に買えるために、そのくらいの現金は取っておく必要があるわけか。
買いすぎたら身動きが取れないわけで、自由度が低くて大変そう。

人が人として生き、そこに経済活動も投資もある。しかし、それらはすべて「どう生きていくのか」「どのような社会を築いていくのか」といった、人間としての意志や思いや価値観を反映させたものである。けっして、数字を追いかけたりの無機質なものではないということです。

お金をどう稼ぐかよりもどう使うかの方が大切になってくると
価値観というか、テツガクというか、自分が大切に思うものとかと
正面から向き合う必要も出てくるんだろうな。
10年先、自分がどこで何をしているかさっぱりわからないけれど。