UK-Japan 2008「デービッド・ミリバンド英外相との対話」その2

大学生が多かったようで、若い人向けな雰囲気だった。

27日の夕方から英国大使館でレセプションがあり、多くの英国の議員も参加されました。そこから六本木ヒルズへ移動し、Miliband外務大臣と100名ほどの若者の参加を得たパネルに参加しました。

Kiyoshi Kurokawa's blog: ブレアチームの成果発表

かなりハードスケジュールだった模様。お疲れ様です。

黒川氏が言ってたはず

  • 世界がフラットになった。世界に何を訴えたいのか?
  • 政府の言うことを必要はない。いろんなchoiceが出てくる
  • global issueをあなたたちが解いていく。日本の価値観だけでは間違える。
  • 自分の名前を出して、実体験を共有する
  • physicalに体験していないと弱い。一週間行けばわかる
  • みんなバーチャルになってしまう。世界の共通語はbroken English
  • 間違ってもいいから使う、発信しないと。
  • 英語と使うと(敬語があんまりないから)人間関係がフラットになる。
  • 行った上でブログに書いたりすると全然違う

南條氏が言ってたはず

  • 環境問題というと抑制することになりがち。なかなかすすまない
  • 文化が必要であり、楽しむことを考えていく必要がある。
  • 自然を取り込むアート、廃材アート、ネット上のアート
  • アートとデザインが行動させるのに役立つ
  • 批判して違うものを作るので、artは物の考え方の訓練によい
  • ゴミを並べて作品を作り高い値段がつく→artは錬金術
  • 写真というのは、その現場を知っているかどうかで全然印象が違う。
  • 自分が世界のどこにいるかわかる。国家を越えたネットワーク
  • フレームを越えないと意味がない。
  • ハイブリッドカーはかっこよくなければならない。
  • 自然な欲望をそちらに向けるのが大事。

ミリバンド外相が言ってたはず

  • ネットはいいことにも悪いことにも使える
  1. share information
  2. join people together in a community
  • 鍵は集団的な変化。国、NGO
  • ブログには、週1〜2時間使っている
  • webのフリーインタビュー、テレビ、新聞に答えてる
  • (環境問題に対して)先進国がやらないと他の国に言えない
  • アメリカに対してはうまくいってない。大統領候補は(CO2を)減らそうとしてる。
  • 有線のインフラを設置しなくても、携帯電話が広まってるし、情報も広まってる。

感想

黒川氏の話は、前々から思ってたことを具体的にしてくれたので、しっくりきた。
結局ネットだけじゃなくて、実際に行動することが大事だと思ってたし、
バーチャルだけでいいならどうでもいいけど、physicalな体験がないと嫌なのだ。
英語ブログ書くなら、ある程度継続できるようにsustainableな仕組みが必要かも。
別に英語で書けば世界に訴えられるなんて、これっぽっちも思ってない。
中身がつまらなければ、日本語で日本国内もあやしいもんだから。
その辺り、南條氏の視点が興味深かった。制約ではなく、楽しませる。
自然な欲望をそちらに向けるっていうのは、さらっと書いてるけどすごい。
マスマーケットがよくやる手口ではある。人は結局やりたいことしかしないのだ。
デザインは錬金術だとは思ってたが、森美術館の館長からその言葉が聞けるとは。
ミリバンド外相は、ネットというツールをけっこうわかってるという印象を受けた。
informationがactionにつながる大きな変化。もう始まっているのかもしれない。


CO2削減などは、コンセンサスが取れてるんだかよくわかんないし、
温暖化がどうのこうのというのも、前提ではなく説明が必要だと思う。
あやふやなメディア戦略に乗せられる必要はないし、誰かを儲けさせるためとか
自己満足のために動くのならばかばかしい。政治が絡むとscientificにはいかないが。
排出権取引とかお金が絡むのは、経済の中心をめぐる綱引きかもしれないし、
確かなことなんてほとんど何もない。一人一人が自分の頭で考えればいいと思う。
最終的なところはよくわからなかったけど、4人のパネルディスカッションは
非常に刺激になり、興味深いものだった。英国大使館の方々、UK-JAPAN 2008の方々、
素晴らしい機会を提供してくださり、ありがとうございました。