発想の転換

朝早く起きて、市内のまだ行ってない方に行って
のんびり朝ご飯を食べて、博物館2つ行って
広場でストライキ人達の行進を眺めてた。
ああ、これはパレードなのか。
この熱気、この音楽、ピリピリした雰囲気。
行進の横でいろいろ販売する人たち、かまわず歩く人たち。
5年位前に行ったニースのカーニバルみたいだ。
(黒い煙がもくもくとしているのを見なかったことにすれば)
ペルーの賃上げストライキを間近で見られる経験なんて
なかなかできないわけだし、これはいい機会だ。
という感じでだんだん感覚が麻痺しているのはいつものこと。


店がほとんど閉まっちゃってて、教会も入れない雰囲気で
カーニバルを見て歩くくらいしかやることないわけです。
昼の1時半からネットやってるくらい。スペインの影響か知らないけど
昼休みをがっちり取るところが少なくないので、それも暇な理由。
2時か3時くらいには開くんじゃないのかな。


そうそう、今日行った博物館は思ってた以上に面白かった。
インカ帝国に関する展示とか、もっと前の時代の展示とか。
なんでこんな形をしているのかな、というアートなものが
たくさんあった。宗教的なものとか生活に密着してそうなものとか。
なんとなく思ったが文化的なものをいろいろくっつけると楽しそう。
例えば宗教と美術と歴史と音楽を全部ひっくるめて考えたら楽しそう。
この地方では土がこういう感じで、乾燥気味で、採れるものはこうで
その結果こういう食器ができて、ある動物が神聖とされ、
そういう模様が施され、焼き物から楽器が生まれ、音楽が発達とか。
歴史というのが偶然の産物だとはわかってるけど、必然の部分もあるわけで
そこらへんがもうちょっとクリアになると幅が広がって個人的に楽しい。
自分が勉強不足なだけで、とっくにそういう研究は進んでるんだろうな。


オカリナを見て思ったのは、ここの人たちが経験的に音階をわかってたんだということ。
別にピタゴラスの知識に頼らなくても、経験的にこれが作れたのかということ。
土といえば地質学が絡み、人が絡むと遺伝子とかにもつながりそう。
別に18歳のときに選んだものが一生を決定するわけではなくて
やりたいことをやりたいだけ学べばよい。遅すぎるなんてことはないから。
で、僕は、地図が好きで世界の文化にも興味を抱いたけど、数学と物理が楽しくて
電気回路とか量子力学とか学びつつ、特許関連の法律や特許ビジネスに接してる。
伝統的な織物を見ると、仕事で見かける導電性の衣服を思い出す。
関係ないものなんてない。すべてがどこかでつながる。遅かれ早かれ。
旅に出るというのは、自分の人生における大切なパーツの一つだと
今こうして思い出した。無駄なものなんてなくて、役立つものもない。
ただそういうふうに切り分けたってあんまり楽しくないってことはわかる。