マチュピチュに行ってきた

今リマの空港。半日くらいあるけど、疲れたので市内には行かないことにする。
疲れたというか眠いんだな。朝5時半にタクシーが来るので、もっと早く起きて
バックパックに無理やり毛布を入れてて大変だったのだ。あんまり寝てないのだ。
だいたい市内に(安全に)行く手段が片道20ドルのタクシーしかない時点で。。。


昨日は、あの後ピカピカの列車に乗って、ピカピカのバスに乗り継いで、
ピカピカのロッジの前を通ってマチュピチュ入場料5000円くらい払って
トコトコ階段を上って、いわゆるマチュピチュのカメラアングルの所に着いた。
拍子抜けするぐらいあっけなかった。勝手に脳内で秘境か何かだと勘違いしてたのが
いけないんだな。別にそんな場所じゃないよな。と頭の中で反省モード。


でも、遺跡のところに下りてみて、夢中になっている自分に気付いた。
この遺跡は、見た目よりずっと広い。かなり複雑に入り組んでいる。
そして、山に光が差し込むと、また全然違った様相を見せる。
山の上の城、天空の城。下界と比べて、時の流れがゆっくりしている気がした。
下の喧騒とは切り離された場所。それがここにある。遺跡の奥に行けば。
(団体の観光客はそこまで入ってきてなかったので静かだった)
かつてここにあった文明に思いをはせながら、ぼんやりとしていた。
もっとぼんやりしたかったけど、予約の取れた列車の都合上、2時間しか
いられなかったのは残念だった。一応ざっくりと見ることはできたけど。


なんでこんなところに作ったのかなと思ったが、自分なりの結論として
たぶん高いところが好きだったんだろう、というところに落ち着いた。
表向きの理由はいろいろあるのかもしれないけど、単にこういう場所が好きだから
こういう場所にいるとたのしいからじゃないのかなって思った。


ここも文字通り見晴らしのいい場所なんだろう。
確かに下にいるときとは全然違う気がした。プチ仙人気分かな。
雲の上から退屈しのぎを探すみたいな感じ(微妙に違うかも)。
瑣末なことにはとらわれず、そもそもとか、もう一つ上の視点から
物事を見られるような気がした。だってこんな場所で細かいとこに
こだわってもあんまり意味ないし、という気分にさせられる。


帰りのタクシー(これもけっこう大変だったのだが)から見た星がすごかった。
星ってこんなにたくさん見えるものなのか、と根本的なところに驚いた。
カルチャーショックと言ってしまえばそれまでなんだけど、
いろんな場所にいろんな人がいろんなことを思いながら生活していると
改めて知ることができてよかった。まあありきたりなんだけど、本当にそう思う。