英語で物理 その2

大学の講義が少しずつネット上で公開されるようになってきた。
オープンコースウェアを初めて知ったのは、2004年のこの記事。雑誌で見た。

線形代数」と「磁気学」という二つの講座には完全な教材セットが用意されていて、それぞれ35時間にも及ぶビデオも掲載し、MITのスター教授の授業だということも手伝って大変な人気を呼んでいます。

全授業教材を無料公開するMIT流オンライン教育の根拠 - CNET Japan

こういう試みは非常に好ましいとかいうのは簡単だけど、
利用しないと存在してないのと一緒である。

やっぱりMITさすがだと思った。見てて非常に楽しいし。
あと、懇切丁寧なのを非常に感じる。大学院を出た自分が見るからかも。
第2回以降ものんびりと見ていきたい。

英語で物理 - technophobia

なことを2月に言っておきながら、全然続いてなかった。
Walter Lewin先生の2回目の講義を見たので、紹介しよう。

We will discuss velocities and acceleration.

というわけで、速度と加速度が今回のテーマ。
実験が2つ含まれていて、一つ目は、

And we fire the bullet, which breaks this wire.
At that moment, the timer starts and then it breaks this wire and that's when the timer stops.

バーンって撃って、弾丸の平均速度を求めようという、小学生レベルの話。
http://www.youtube.com/watch?v=8Ig-e509uRQ#t=15m8s
ちなみにここから1分半くらいが、その弾丸を撃つ場面である。
この実験では、誤差の取り扱い方が強調されている。
距離が148.5cmで、誤差は±0.5cm。相対誤差は(1/3)%。
かかった時間は、5.8msで、誤差は±0.1ms。相対誤差は1.7%。
ざっくり計算する場合、1.7%の誤差に対して(1/3)%が無視できるとすると、
平均速度は、256m/sで誤差は±4m/s。ほんとざっくりな感じ。
かかった時間の有効数字が2桁だから、その精度になるんだろう。
で、次の実験に移ろう。落下の実験で、この辺りから最後まで。
http://www.youtube.com/watch?v=8Ig-e509uRQ#t=43m30s
7分半くらいある。脚立に上ってボールをセッティングし、
落下するところの後ろに暗幕を用意する。ストロボでチカチカさせて
落下するのを見ようというのが実験。これがなかなか楽しい。
あと、興味深かったのは、speedとvelocityの違い。

There is a very big difference in physics between speed and velocity.
The average velocity between time t1 and t5 is zero but the average speed is not.

velocityの絶対値がspeedとなるので、いろいろ向きを変えながら移動する場合に違いが出る。
いろいろ移動して最初の地点に戻ってくる場合、平均velocityはゼロになるけど、
speedは常にプラスなので、平均してもゼロにはならない。ちょっと興味深かった。
youtubeだけでなくiTunesUなどもあるし、transcriptもある。
http://ocw.mit.edu/OcwWeb/Physics/8-01Physics-IFall1999/VideoLectures/detail/embed02.htm
ちなみに、動画を途中から再生するのは、ここを参考にした。
YouTube動画で開始時間を指定したリンクの作成方法
http://kenz0.s201.xrea.com/weblog/2008/10/youtube_7.html
これはなかなか便利で、ありがたい。