数年前から気になっていて、けっこう前に譲ってもらったんだけど
ほったらかしで読んでなかった。最近読んだので感想を書こう。
女子大生会計士の事件簿〈DX.1〉ベンチャーの王子様 (角川文庫) | |
久織 ちまき おすすめ平均 ミステリー小説を期待するとがっかりですが。。。 面白かった。 読み物としては駄作だが・・ うーん・・ お勉強の取っ掛かりにおススメ! Amazonで詳しく見る by G-Tools |
- 簿外入金・架空出金の話
- 債務保証・商法の話
- 未収入金・未払金の話
- 固定資産の話
- SPC(特別目的会社)の話
と書くと、非常に堅そうな本に見えるが、そんなことはない。
さらさらっと読める非常にとっつきやすい本である。小説なので。
「監査人が<創作会計>をするって、どういうことですか」
「新しい会計基準ができるたびに、その裏をかいた会計手法を考えてクライアントに提案するのよ。<この基準のここの盲点を突けば、利益を増やせますよ>ってね。そうすれば、クライアントからの信頼度が増すし、監査報酬も増やしやすいから」
「でも、監査人がそんなことをしてもいいんでしょうか。確かに、僕らはクライアントから報酬をもらっている身だから、クライアントのためになるような仕事をしなきゃいけないかもしれませんけど」
・・・
「監査の仕事から離れてますます感じることだが、やはり監査は社会のために仕事をすべきであって、特定の企業のために仕事をすべきではないな」
普段なじみのない会計・監査だけど、こうして会話文になるだけで
(冗長だけど)なんとなくわかった気がするので面白い。