空からみた日本パノラマ紀行

ナショナルジオグラフィックを読んでいて面白そうな
展示会情報を見つけたので行ってきた。明日が最終日。

本写真展は、芥川氏自らが開発した大判カメラ(4×5フィルムカメラ)で、上空から日本の四季折々の風景を撮影した作品を展示いたします。芥川氏がこれまでに撮影に要したフライト時間はのべ5000時間を超え、その飛行距離は100万km、地球25周分にも及び、その多くを「1000feet」(約 300m)という航空法で定められた市街地での最低高度で撮影されております。

空からみた日本パノラマ紀行 ~航空写真家 芥川善行がとらえた四季折々の表情~ 開催のお知らせ : 写真展・イベント情報 | FUJIFILM SQUARE フジフイルムスクエア : 東京ミッドタウンにあるフジフイルムのフォトギャラリー&ショップ

展示内容は日本国内限定だけど、こんな場所があるのかと驚いた。
視点が変わるだけで、印象は大きく変わる。
google mapや飛行機の離着陸時の景色を多少見ていると、
俯瞰した景色を少しは見慣れているかもしれないけど、
巨大で鮮明な写真を前にすると圧倒される。
圧巻だったのは、阿蘇山のパノラマ。
あと厳島神社を上から見るのも新鮮だった。
曲がりくねった川や道路、まっすぐな道路、
高いところからみると全体がわかって楽しい。
飛行機の模型やカメラも展示してあるのがありがたい。

芥川 善行Akutagawa Yoshiyuki
1939年、愛媛県生まれ。 航空写真家の第一人者。現在までの撮影
フライト時間は延べ4,000時間を超え、飛行距離80万キロ。上空から捉えた
美しい作品を発表し続けている。カメラのインダストリアル・デザイナーと
して、フォトキナに航空写真用カメラ「エアロアクタス」を連続出展。世界的に
高い評価を得ている。

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この写真家がpodcastでゲスト出演しているので、
興味があれば聞いてみるといいかもしれない。
Tokyo Midtown presents The Lifestyle MUSEUM - TOKYO FM Podcasting
http://www.tfm.co.jp/podcasts/museum/?id=68
セスナ機でどんな風に撮影するのかなどいろいろと
話していて興味深い。徹底しているのがよくわかる。

準備には時間をかける。魅力的な撮影対象を探し、地上で撮影された写真や地形図を取り寄せる。どの時間にどの辺りを飛んでいれば、どんな影ができ、どんな光景になるか、頭の中でデッサンする。あとは、それに合わせて小型機の段取りを組み、タイミングを待って飛ぶだけだ。
そこには思い描いていた光景が広がっている。
ナショナルジオグラフィック2009年6月号)

データをそろえて、脳内でシミュレーションをして、本番に望む。
この心構えは、写真に限らずいろいろな場面で必要となりそうだ。
まあそんなことは置いておいて、見てて楽しい写真だったので、
明日六本木辺りに行く人は、ふらっと見てくることをおすすめする。