Face value:TOTO

明日のThe Economist読む隊予習中。毎週ビジネスの欄にFace Valueという1人にクローズアップした記事があって読んでいるのだが、今週の人は、TOTOの社長でなかなか面白い記事だった。
Face value: Flush with ambition | The Economist
http://www.economist.com/people/displaystory.cfm?story_id=14082288
TOTOがいかにハイテクなトイレを作っているか、会社としてどのように成長してきたか、TOTOという会社がいかに風通しの良い社風か、どのくらい海外進出しているか、海外で成功することの難しさ等々がコンパクトにまとめられていて、相変わらず非常によくできた記事である。
プロモーション目的で有名な公共の場所に導入するとか、トイレマップを配るとかいうのがなかなか面白かった。それから日本ほどトイレが重視されていない国で、いかにして高級なトイレを売り込むのかが興味深かった。その国には根付く土壌がないとか言って諦めるんじゃなくて、いろいろな方向から攻めて陥落させようという心意気が素晴らしい。以前やったキッコーマンの記事を思い出した。
Face value: Sauce of success | The Economist
http://www.economist.com/people/displaystory.cfm?story_id=13443693
これも醤油を使う文化がないからといって諦めず、醤油を使ったレシピを考えてもらったりして、地道に文化を根付かせようとしていた。どちらの会社も自分たちの強みをしっかりと意識していて、ターゲットとする国が自社製品を受け入れていないときに、どうやって浸透させようかということをいろいろ工夫して取り組んでいる。諦めずに何度も。長期的にじっくり取り組むこの姿勢は、非常にすばらしいと思った。