英文解釈 解説編(2)

2問目も答なんて知らないけど、自分なりの解釈を書いてみよう。

  • It emerged that
    • a provisional report prepared for France’s financial-market regulator into alleged insider share dealing at EADS
    • had recommended
    • fines for former and current executives at the aerospace company.

こんな切り方じゃないかと思った。一番上はまあ単純に、何か出てきたってだけだから、その後を考える。look intoで調査するという意味だから、intoだけでもそれっぽい意味があるのかもしれない。「フランス金融市場監督庁がEADSのインサイダー株取引疑惑を調査するために準備された緊急レポート」というのがthat以下の節の主語っぽい。
で、このレポートが推奨しているんだけど、なんか省略されているな。finesというのは罰金を科すということ。動詞で三単現のs付き。レポートは罰金を科したりしないから、金融市場監督庁かな。
the aerospace companyってのは上に出てきたEADS。エアバスの親会社。former and currentってのがワンセット。EADSの前の取締役と今の取締役に罰金を科した方がいいんじゃないかって話みたいだな。と考えるとemergeはレポートが出てきたってことじゃなくて、レポートがこんなことを推奨していたよということが明らかになった、くらいの意味かな。
試訳:フランス金融市場監督庁がEADSのインサイダー株取引疑惑の調査をするための緊急報告書において、この航空宇宙企業の過去と現在の取締役に対し罰金を科すべきであるという提言がなされていたことが、明らかになった。


そんなわけで何が言いたいかというと、辞書があったってなくたってできるものはできるしできないものはできない。基本的な構造自体は、高校生くらいの知識でできるわけで、あと必要なのは、背景知識と語彙力と論理的に整合性があるかどうかじっくり見る心がけなんだろうな。Economist楽しいよ。たまーにこういう個人的にけっこう考えさせられるものも出てくるけど、全部が全部こうというわけじゃないのでご心配なく。
英語ができる、できないってつまらないことにこだわっているうちは、何も改善されない気がした。どの分野のどういう使い方の英語に自信を持てるかって話かと思う。医療機器の特許の英語を初めて見たとき、これ無理って思ったし、実際に翻訳にかなり時間がかかったけど、1年くらいやりつづけていたら通信とかディスプレイの分野と同じくらいわかるようになった。Economistも最初かなり困ったけど、半年続けていると慣れてきた。一つ一つの分野に対して、背景知識と共に慣れていくしかないんだろうな。


こうして知識を身につけるのは大事だけど、それをどう使うのかも大事。お金を貯めるよりも使う方が難しいように、知識も貯めるより使う方が難しいと思う。情報をインプットするのはいいんだけど、この知識をどうやって使っていこうかと時々考える。