気になる展示会があったので、2時間近くかけて佐倉まで行ってきた。
オランダデザイン展 —佐倉市立美術館
http://www.city.sakura.lg.jp/museum/exhibition/nl_design_top.htm
成田空港まであと少し、というなかなかの奥地である。駅前は寂れた元観光地な感じだが、佐倉城跡とか、川村美術館とか、いくつか観光地っぽいものもあるらしい。暑かったので目当てのものだけしか行ってないけど。
この佐倉市立美術館は4階建ての建物で、4階の会議室では地上２０ｍから佐倉市内を見下ろせるらしい（エレベーターの中に書いてあった。２０ｍをアピールしてるのがすごいな）。会場は3階と2階で、思ったより充実していた。3階では椅子や電化製品などがあり、2階ではポスターを中心に展示されている。
白いガーゼマスクをした人々で街の空気は無菌治療室のようです。そこでわたしはマスクの機能を残しながらもっと楽しいマスクを作ってみようと考えました。この新しいマスクは顔をマスキングするだけではなく、マスクが顔の一部に溶け込んであなたを「別人」に変えてしまいます。
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というコンセプトで作られたマスクを受付の人たちが真面目な顔で着用していてなかなか笑えるというか、笑いをこらえるのが大変だった。これだけでも見に行く価値があるかも。あと個人的にはフィリップスミュージアムから持ってきたチャペル・ラジオの実物が見られて満足。
http://en.wikipedia.org/wiki/File:The_Philips_Chapel_radio_1938.jpg
木の質感とかは実物ならではだし、裏に真空管っぽいものがついているのもよくわかった。
あと↑の堅そうな椅子だけど、非常に座り心地が良かった。きっと角度が絶妙なんだろうな。それから自転車も何台か展示してあった。
全体的に、非常に実用的で合理的なデザインのような印象を受けた。2階に行くと年表が貼ってあって、いろいろ解説されていたが、非常に早い段階でデザインが重視されていたようである。早々と紙幣にデザイナーを起用したり、空港のユニバーサルデザインに力を入れたりしているし、企業のデザイン部門もけっこう歴史があるようだ。
遠いとは思うけどなかなか面白かったので、何かのついでに行けばいいと思う。9/23まで。
