以前マスターキートンを読んでいて、キートンが「必殺のジョークだ。モンティ・パイソンも笑い転げるぞ（かなりいい加減な記憶）」みたいなことを言っていたのを覚えている。モンティ・パイソンの国であるイギリスとか、SFのモンティ・パイソンとか、これはモンティ・パイソンでこういう場面があってとかでよく出てくるんだけど、なんなんだモンティ・パイソンって、面白いのか？とずっと思っていた。そんなときに、ちょうどいい感じのイベントを見つけた。
音楽におけるビートルズに並んで、歴史にその名を刻む、世界を変えたポップ・カルチャーのスーパー６人組「モンティ・パイソン」。彼らは、伝説的なコメディ・グループとして、全世界のクリエイターたちに影響を与えてきました。その結成から40周年を祝して、「したコメ」では「モンティ・パイソン」の特集を決行！須田泰成を進行役に、松尾貴史、宮沢章夫らモンティ・パイソンファンをゲストに迎えてお送りする「UKコメディ」トークライブを交えながら、「空飛ぶモンティ・パイソン」を始め、パイソンズのメンバーが手がけたイギリス・BBCのテレビ作品を一挙上映いたします。
コメディ特別講義 祝！モンティ・パイソン結成４０周年！！空飛ぶBBC帝国 - 第２回したまちコメディ映画祭in台東
これは是非行きたいと思って、モンティ・パイソン休暇を取って行ってきた。40年前のものなのに何の違和感もなく楽しめる。こういうのを古典と呼ぶんだな。
解説も引っ越しトークも面白かった。日本だとお客さんに通じなさそうだからという理由でどんどんカットされてしまいそうなことが、わりと容赦なく入れてあるので、非常に奥の深い作品になっている。あとヘラヘラ笑ってないで、みんな真面目な顔をして馬鹿みたいな事をしているのがすごくいい。わざとらしいところも面白かった。
モンティ・パイソンのメンバーがスピンオフしてできた作品も公開されていたけど、個人的になんかしつこい気がした。いいテンポで進む３０分番組モンティ・パイソンが５本の中で一番面白かった。ここで説明するよりも、実際に見てもらった方が早いと思う。YouTubeに一部上がっていたので、貼り付けておこう。
Bicycle Repairman
Killer Joke（日本語字幕）
神は細部に宿るというが、これほど細部まで凝って真面目に馬鹿をやる姿勢が素晴らしいと思う。ひとひねりだけで満足しないで、その後３回くらいひねっていて、全然妥協する気配がないのがさすがである。DVDを買っちゃうか、iTunes Music Storeで探してみるか。ともかく、非常に面白かった。
