分析を自分自身の問題に当てはめる

本を読んで分析力が重要だということがわかっても、それを活用しないと意味がない。読んで楽しいのも重要なことだが、これに関してはもう一歩進ませてみよう。現在の自分がある程度優位に立てそうな分野は医療機器と特許であり、これらに分析を絡めると、いくつかの更なる分野が考えられそうだ。

  • 医療を分析する
    • 医療ビジネスを分析する
    • 医療(治療)に分析力を使う
  • 分析を(医療?治療?改善?)する
  • 分析を特許にする
  • 特許を分析する
    • 特許出願プロセスを分析する
    • 特許ビジネスに分析を使う

キーワードを3つ使うと更にバリエーションが増えるが、とりあえず2つで考える。

  • 医療ビジネスを分析する

医療戦略の本質—価値を向上させる競争 (単行本)
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本屋で見かけて面白そうと思った本だが、これが関係しそう。国の機関や保険などいろいろ絡み合って厄介そうな分野だが、面白そうではある。

  • 医療(治療)に分析力を使う

これは既に始まっている。EBMが代表的かな。診断画像のパターンマッチングなども既に行われているみたいだし、今後も大量のデータに基づいて診断、治療がなされるのだろう。

  • 分析を改善する

これはなかなか難しいな。正直いって思いつかない。統計的手法でも改善するのかな。

  • 分析を特許にする

カーマーカー特許がこれに該当するかもしれない。非常に効率の良いスキームを考えて、標準化させ、そのアルゴリズムの権利を行使するとか。オープンとクローズのさじ加減が難しそう。分析ソフトウェアの特許関係にもいろいろありそう。

  • 特許出願プロセスを分析する

国際出願をするなら、どこの国に出すのが効果的かを調べられそう。特許審査ハイウェイを使ったことはないが、国毎の審査基準の違いを利用することも考えられる。出願コストを低下させるためにプロセス一つ一つを見ていくこともできるかもしれない。

  • 特許ビジネスに分析を使う

パラメータの選び方が難しそうだが、特許の価値評価にデータ分析が使えそうだ。それからこの分野は、トロール対策とか、抱え込んでいるだけで活用できていない特許の使い方とか、いろいろと問題を抱えた分野なので、逆手に取れば何か見えてくるかもしれない。誰かを騙して不良資産を押しつけるようなことをしても長続きしないので、分析力を活用して長続きしそうなスキームができないかなと考えた。まだ途中までしか読んでないけど、Esther Dysonが1995年に書いたIntellectual Valueという記事が役立つかもしれない。どう組み合わせるか、どう当てはめるかが重要になりそうな気がする。問題が一つしかないと解決が困難だが、2つ以上あれば相殺できることもあるからだ。
いろいろ考えてみて思ったが、分析力を使ってどうのこうのということが大事なんじゃなくて、分析力を活用するというツールの存在を頭の片隅に入れておいて、壁にぶつかったときや無駄がありそうだと感じたときに活用してみるのが良さそうだ。