サマーウォーズ

近所にプロジェクターを使えるパーティールームがあったので、ツタヤで借りてきてもらったDVDで上映会をしてきた。

面白かった。ぐっとくる場面が2度や3度じゃなかったな。
「きみにしか解けないんだろ、これは」
個人的にこういうのに弱いと改めて知った。おばあちゃんは強力すぎるので反則。
名前覚えきれないほどたくさんの「親戚」のところにゲストとして入っていく場面は、まあ当然1年半くらい前の自分の体験を思い出させる。電車に乗って山に向かってたどり着く家なんてまさにそうだな。違いを言い出せばきりがないけど、重なった部分が記憶と共振して心に響く。酔っぱらいの演説に対してまたかという周囲の雰囲気だが、自分にとっては初めてなのでちょっと新鮮みたいなのは、まさにそうだったなと思った。男女比とか性格的なもので、女性の方が強い家ってあるなあと妙に納得してしまう。
あと印象的だったのは、これはゲームの中のことなんでしょという言い方。ゲームの中のことであって欲しい、ゲーム内で完結して欲しい、という気持ちはわからないでもないけど、mixi日記の武勇伝がトリガーとなって内定取り消しになる時代である。境界が曖昧になりつつあるという現状があって、まだ認識できてない人をうまく描写していると思った。
あとやはり数学オリンピックとshorの素因数分解か。あと一問で全国大会に行けたのになあと、10年以上前のことを思い出した。まあ日本代表になれる頭はなかったけど。量子コンピュータ関連でshorのアルゴリズムなんてあったなと、好ましく思って眺めていた。
アカウント使ってくださいの場面とか、黒電話大活躍の場面(というかおばあちゃん全般)とか、締まっていこうの場面とか、合戦だよの場面とか、なんなんだろうな。ベタベタなありがちな場面のくせに、心の奥深くまでえぐってくる。
映画に出てきたものだけでなく、それをきっかけに思い出したこと、思い出したものも貴重だと思った。暑い夏にもう一度見てみたい。