シンガポール初日

長かった一日が終わった。別に毎日書く気はないけど、今日は暑くて寝られないので書くことにする。暑くてというかシーツがないんだな。枕もないんだな。マットレスの上にベトナムで買ったシルクのトラベルシーツで今日は済ませよう。明日買いに行こう。
今日はAM1:00に飛行機が着いて、空港で2ヶ月ぶりに妻と再会。その後宿に行ったら、インターネット無料と書いてあったのにケーブル差してもつながらず、AM2:00くらいにフロントに電話をかけた。2回くらい部屋に来てもらっていろいろやったけどダメで諦めた。(ケーブルは一応死んでないみたいで、なんかこっちのmacbookproの問題のような気がした。)
AM9:00頃に起きて、どこかで朝食を食べようかと思ったけど、あまり店もなく、ほとんど開いてなかった。さっさと定住するところに荷物を持って行ってしまおうと思って、チェックアウトしてタクシーで移動。バックパックを持った移動には慣れているけど、スーツケースの移動には慣れないな。結局引越し業者を使わずにスーツケースとバックパックに服とかいろいろ詰めて来たのでけっこう重い。で、4ヶ月(セメスター1)住む寮の受付をした。1ダースくらいの鍵の束を受け取ったがなんでこんなにあるんだろう。窓の鍵、机の引き出しの鍵、部屋の鍵、メインの部屋の鍵、メールボックスの鍵。まだいまいち区別がついてない。部屋の電子レンジも冷蔵庫もクーラーもみんなSAMSUNG製。無線LANはなぜかiPadで使えないけどわりと快適。iPadでメールと地図は見られるので、なんかの設定の問題かもしれない。キッチンがあって一応料理ができるけど、やる気分になるかどうかは別だな。古い電磁調理器が一つあった。近いうちに部屋の写真をuploadするかも。やる気があれば。
部屋でしばしネットを使っていたら昼ごはんを食べそこねて、大学へ。健康診断に間に合わないとビザが取得できなくなっていろいろと終了してしまうので、遅れないように行った。no fasting is requiredということで、別に食事の制限があったわけではないけど、結局水しか飲まずに行くことになった。最初に会計を済ませてそれから色盲の検査、体重と身長、視力を測った。身長の測り方がなかなか新鮮。頭上2.5mくらいのところにレーザーの光源と検出器がある雰囲気。その跳ね返る時間から身長を測定するんだろう。日本で測って171cmだったのが169cmになってしまった理由はよくわからないが、まあいいことにする。次は血圧検査。オムロンの機械を使っているし、やり方も日本と同じなんだけど測定してくれる人のテンションが違った。一回目でやや高く出てしまったので、5分くらい時間をおいてまた測り直すことになったのだが、その結果を見て"normal ! ! !"と無駄にハイテンションで面白かった。暑かったし、ちょっと緊張してたんじゃないのと言われてしまった。それから血液採取。大学の健康診断には不要だけど、学生ビザの申請にはエイズ検査が必要なので、一本分血を抜かれた。なかなか手際がいい。その後尿検査と胸部X線検査をやって、問診をして終了。来週結果を取りに行って学生ビザを申請する。
まだ学生証はもらってないけど、大学のIDはメールで受け取ったので、大学内の無線LANに入れる。けっこうオンラインでできることが多そうなので学内向けのコンテンツを見るのも楽しみだ。健康診断後、軽く食べながらネットに繋いだ。プールがすぐそばにあって人が泳いでいるのかと思ったらカヌーをしてた。そういうちょっとしたことが面白い。大学から家に戻るバスから景色を眺めていたが、建設ラッシュなんてもんじゃないな。東京でも五反田、大崎あたりが建設ラッシュとか思っていたけど、その数倍のスケールで至る所で高い建造物が大量に作られている。働いているのはバングラデシュ人だろうか。インド人だろうか。不適切な言い方かもしれないが、シンガポールには現代のカースト制度があるように思えてならない。これについてはもうちょっと考える必要がありそうだ。久々に乗ったエスカレーターは日本のものよりもかなり速く、もたもたすんなと言われている気がした。そういう緊張感は悪くないかも。
家の近くでチキンライスを食べた。水が50セント、チキンライスが2.5ドル。合わせて200円くらいか。日本で稼いで貯めたお金を東南アジアで使うのは間違ってない気がした。留学先がアメリカやヨーロッパじゃなくてなんでシンガポールなの?とはよく聞かれるんだけど、変化があって面白そうだし安いからとしかまだ答えられない。アメリカとかヨーロッパなんて今行っても10年後に行ってもそんなに違わない気がするけど、アジアはけっこう変わるんじゃないかなと勝手に思っている。暑いと言っても東京の夏ほど暑くないし、まあまあ住み心地もよさそうだ(まだわかんないけど)。National Libraryのカフェでやってた「わいわい」に参加して帰宅。家に帰って、日本から持ってきた電動歯ブラシを使って、変圧器はいらないけど変換プラグが全然足りてないことに気づいた。これも買ってこないとな。
電車の中とか待ち時間とかでハーバード留学記を読んでいるのだが、この時期に読めてよかったと思った。これから2年間何してあそぼーかということを考えるのに役立ちそう。2年分の貯金はあるんだから、安易に時間を費やすようなアルバイトとかはしたくない。それはそれで得られることもあるんだろうけど、もっと他に楽しいことはありそうだ。あと家でネットにつないで日本語のサイトを読んでいてちょっとむなしくなった。ここまできて何をやっているんだか。大切なのはそういう緊張感だな。遠く離れてみないとわからないことは多い。
そうそう、ホームシックのこともちょっと考えた。でもそもそも自分のホームってどこなんだ?って思った。もう札幌はホームという感じがしないし、京都も東京もそんなに深くホームって感じられない。少し懐かしく思うことはあってもきっとその程度だろう。自分はホームシックになりたくてもなれないのかと思ったら、少し悲しい気がした。まあ次行こう。