10年前のマーライオン

初めて海外旅行に行ったのは、ちょうど10年前の8月で19歳になったばかりのときだった。場所はここシンガポール。当時は住むことになるとは想像もしていなかったけど、ここなら住めそうだなと思ったのも事実。一階に住んでいると蟻とかGとかイモリとか出るけど、まあ住めないことはない。
そんなシンガポールで名前だけ割と知られている気がするのは、マーライオン。そもそもシンガポール→シンガ プラ→lion cityだったりするわけだが、このマーライオンは俗に世界三大がっかりの一つとも言われているそうな。どのようにがっかりなのかは、10年前の写真を見ればわかると思う。

大きいマーライオンと小さいマーライオンが背中合わせになっているが、船に乗らないと大きいマーライオンを正面から見られなかった。船に乗らない人からしてみれば背中ばかり見ていても面白くないので必然的に小さい方を見るわけだが、人間とは単純なもので小さいとがっかりするのではないかと。ところが、先日久々に見たマーライオン公園は大きく変化していた。

背中合わせなのは相変わらずだが、大きいマーライオンを正面から見られる。

そばで見ると意外と迫力ある(濡れるけど)。

周りのビルと比べると小さくなるのはしょうがない。

そんなわけで、像の大きさを変えなくても位置関係を変えるだけで印象は変わりますよとか、いつも変化を続けるのでいつまでも古い情報に惑わされるのはどうかと思いますよとか、人から聞いた話だけで判断するんじゃなくて自分の目で見なくちゃねとか、人間の頭って単純だよねとか、なんとでも言えるけど、そういう教訓じみた話には飽きたのでやめておく。