日本人であることを意識するとき

基本的にあまり自分が日本人であることを意識することはないが、時々そのような場面に遭遇する。例えば授業中に1941年にできた法律というのが出てきたとき。pearl harbor, Japanese Invasionなんて言葉が出てきたりすると、少しドキッとする。別に主題ではなく一言触れただけであり、クラスで唯一の日本人である自分が意見を求められたりしなかったが、海外で暮らす日本人は多かれ少なかれこういう経験をしているのだろう。

シンガポールにはこのような名残がいくつか残っている。

博物館にはこのような展示もあったが、特にネガティブなニュアンスは感じられなかった。歴史を歴史として冷静に見ようとしていて好感が持てた。民間人に犠牲者を出してしまったと嘆く日本人兵士の音声や、日本の統治下における教育の風景などが紹介されていた。

1945年8月15日。シンガポールにしてみれば、日本から解放された日なんだろう。視点が変われば見え方も変わる。まあシンガポールが独立するのはその20年後だし、そもそもイギリスの領地だったりするので話はそれほど単純ではないか。今こうしてわりと自由にいろいろな国に行き来できることを喜びたい。