7kmくらい走ってきた

マラソン大会なるものを経験したことがなく、中学生の頃に1500m走ったのが最長ではないかというくらい未経験者なのだが、こちらに来て友人に7kmくらい走らない?と誘われたので今日走ってきた。スタンダードチャータード銀行主催のマラソン大会。
これまでに走ろうとしたことは何度かあって、一年前にナイキのランニングシューズを買い、半年前にnike+ipodも買っているけど、一旦申し込んでしまうともう逃げられない。よくよく話を聞いてみると、42.195kmを6人で走るEKIDENなるものが今年から始まるらしく、友人はそのメンバーを探していた模様。軽く考えていたけど、責任重大だと感じた。それが10月後半の話。別の友人にシンガポール人は毎年army campで走らされてるけど、そのくらい走った経験ある?なんて聞かれてこれはまずいと思った。
とりあえず一旦走ってみないとわからないと思い、実際に走ってみたら2kmでダウン。ちょっと休んでまた走ったけどやっぱり2kmでダウン。しかもその後3日間筋肉痛。階段を一段降りる度に膝上に激痛が。。。いきなり走るのは無謀過ぎると気づき、次は5kmくらい歩いてみた。疲れたけどなんとなく距離感はつかめた。その後週に1回か2回くらい走ることにした。4km、5km、5km、7km、8kmとじわじわ距離を伸ばしてみたが、全然筋肉痛はなく問題なし。ペースも1kmを5分半から6分くらいでまあまあ予定通り。その記録がこんな感じ。
http://nikerunning.nike.com/nikeos/p/nikeplus/ja_JP/plus/#//runs/history/1950855647/all/allRuns/
人間一ヶ月でもやればできるもんだなあと思った。あとはけがをしないように、無理をしないことにした。そして走り終わったときにスタート時と同じような状態であるくらい、身体に負担をかけないように心がけた。走る時間は、日が傾いて涼しくなってからにしてたけど、本番が朝なので最後は朝に走った。走り続けられるくらいモチベーションを維持できたのは、申し込んでしまったというのが最も大きいが、走るたびに自分に関するデータが蓄積されるのが楽しかったというのもある。実験データがたまるように、自分の走ったデータがたまるのは非常に楽しい。
そして本日、本番。バスも地下鉄も運行していない時間なので、タクシーを呼ぼうかなと思っていたが、家を出てすぐのところに、タクシー帰りの人を乗せたタクシーが来たので、そのタクシーに乗った。自分が走る2時間くらい前についてしまったが、フルマラソンの先頭集団やボランティアの人を見る時間があったので良かった。マラソン競技というのは大勢のボランティアに支えられているんだということがよくわかった。そしてフルマラソンの海外招待選手なのか知らないけど、人間とは思えないスピードで駆け抜けていって非常に迫力があった。それとは対照的に、開始2時間頃に既にたくさんの人が歩いていてそんなものなのかーとも思った。
自分がいつスタートするかわからないというのは、なかなか落ち着かないものである。でもたすきを受け取ったら、あとは走るだけである。バテ始めたフルマラソンの人はけっこう抜かしたけど、そもそもこのごちゃまぜはどうなんだろうとも思った。事前の資料には26km地点の手前からスタートして32km地点の手前で次のランナーにたすきを渡すと書いてあったのに、たすきを渡さずに33km地点まで来てしまったときはけっこうあせった。33km過ぎたところにあったのでよかったけど、シンガポールクオリティで適当なんだなあと思った。結局6人で3時間45分くらいだったみたい。期せずしてなかなか面白い体験ができたので、誘ってくれた友人に感謝。
走る人なら誰もが体験していると思うけど、走り始めてすぐになんで今自分は走ってるんだろうってことは考えた。なんでこんなにたくさんの人が参加しているんだろうとか、いろいろ考えた。もう少し練習すればもっと長く走れるかなーなんてことも考えた。とりあえず感じたのは、自分は健康のために走っているわけではないということだ。大会が終わってからも練習は続けるつもり。週に1時間くらい走る時間をとれないほど忙しくはないのだから。続けていれば何か見えてくるものがあるのかもしれない。