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夏休みにやったこととその後

日記

5月から3ヶ月の夏休みにやったことを書いておこう。前に書いたように最初の2ヶ月はスタートアップ企業でインターンをして、最後の1ヶ月はブログからもわかるように旅行に行ってた。前の家が6月末に取り壊しで、新しい家には7月末まで入れないという状況で一時的に住所がなかったりしたけどようやく落ち着いた気がする。

スタートアップ企業での2ヶ月で知ったこと

  • Eclipse、PyDevを使った開発、デバッグ
  • Mercurial、MacHG、bitbucketを使ったバージョン管理
  • Django、pythonを使った画像投稿機能作成
  • southによるPostgreSQLの操作
  • googlemap APIを利用した地図の活用
  • mobile端末からの操作を可能にするためのAPIの作成

まだまだ改善の余地はあるけれども、一応動くものを作ることができてよかった。しばらく触れてなかったので最初はコマンドラインにすら抵抗があったけど、慣れてきたらなんでもhomebrewで入れたくなるし、10年くらい前に掲示板のCGIで遊んでいた頃のことを思い出した。はてなダイアリーを使い始める前の2002年頃は秀丸でHTMLを書いてFTPでアップロードしたりしてたわけだけど、ハードルの高さについて言えば、Djangoみたいなフレームワークを使ってウェブアプリケーションを作るのと10年前に自分がやってたことって大差ない気がする。そのくらいツールが進歩したのだろう。PaaSもたくさんあるわけで、Webアプリケーションを作って公開するというのは、文章を書いて公開するというのと同じくらい手軽になっていく気がした。デザインとかユーザビリティとかはまた別の問題だけど、趣味で1つ2つ作る人が増えて、仕事でやる人は+αとなるスキルが求められるのかもしれない。
シンガポールのスタートアップ企業について知ることができたのも良かった。この国はよくわからないけどけっこうお金を持っているらしい。しかもスタートアップ企業がたくさん出てきていると他の国にアピールしたいらしい。大学もそんな感じでせっせとスタートアップ企業を支援したい雰囲気で、インキュベーションセンターを学内に備えていて、メンターもいるよとアピールしてる。自分が行ったとこも大学のインキュベーションセンターと契約して300万円くらいもらってたけど、Webサイトを構築する会社の金の使い道なんてサイトができるまではオフィス代と人件費くらいしかない。サイトができて、無料のユーザーを集めて、うまくいかなかったらpivotして、それなりにお金が入る仕組みにするのに1年、2年くらいが勝負で、その間頑張って食いつないだり、新たに資金調達したりしていくんだろう。といってもシンガポール人は30代半ばくらいでも普通に実家に住んでて、3食学食だと一日500円くらいで済むので、そんなに食いつなぐという感じはしないし、なんかニートっぽい雰囲気を醸し出している。
すぐにお金が入る仕組みを作るのは無理だからできあがるまで投資家にプレゼンをして資金調達を頑張るというカルチャーは、それまでよくわかってなかったが現場で知ることができて良かった。そして、何も決まってなくて何もない状態で自分たちで全部決めるというのは、非常に楽しかった。これまでにインターンをしたベンチャー企業は2社ともできて5年くらい経ってて、人も十人とか何十人とかいて、ある程度固まってたけど、今回のはまだ3人なので全然感じが違う。フェーズが違うとここまで違うのかと思った。まだまだ良くも悪くもブレブレな会社だ。

3週間のチェコ、スロバキア旅行

シンガポール暑いし歴史の浅い人工物ばかりでうんざりしてきたので、歴史があって涼しいところに行こうってことでヨーロッパに行ってきた。前に書いたようにチェコとスロバキアのみで18泊20日。プラハは前から気になってたけど他の都市の知識は全然なくて、とりあえず行ってきたという感じ。
シンガポールと比べるとそんなに活気はないし、経済的に潤っている感じはしないけど、新鮮で美味しい食べものが安く手に入る。ほとんど輸入に頼るシンガポールで新鮮なものを手に入れるのは困難極まりないし、美味しい物を食べようと思うとお金がかかるわけだけど、チェコやスロバキアでは安く手に入るのでそんなにお金はいらない。どっちが豊かなのか、そもそも豊かであるとはどういうことなのかと考えさせられた。チェコとスロバキアは日本のパチンコ屋なみに街中にカジノが溢れていて、格安のアルコールにより酔っぱらいがたくさんいて、シンガポールとは大きく異なるけれども、なんかみんな楽しそうだった。日本の田舎と都会の比較に似ている気がする。いずれにしても答えの出る問いではなさそうだ。自分なりの答えは、飽きたら別のところに行けばいいんじゃないかというものである。
旅行中に度々自分が育った北海道と同じだと感じる場面があった。二重窓とか、セントラルヒーティングとか、夏なのに涼しいとか。北海道には海産物があり、チェコとスロバキアには歴史があるという違いはあるけれども、ビールとかワインとかガラスとか温泉とか蒸留酒とか酪農とかジャガイモとか共通する部分が多く、非常に懐かしく感じた。冬に使われそうなスキー場のリフトとか、針葉樹とか、普段意識しないけど自分にとっての原風景なのかもしれない。初めて行く国で懐かしい気分になるのは不思議な感覚だった。自分は高校を卒業するときに実家を出て以来ずっと旅をしているのかもしれない。言葉に出来ない心地良さとかくつろげる気持ちとか忘れがちだけど、意外と大切な気がした。最後に残る物ってなんだろうかと思ったりする。
今回いろんな都市をめぐったが、どの都市にも中心部に教会があって、広場があって、尖塔がうまい具合に目印になっていたのでありがたかった。だいたい住所を見て、地図で通りの名前を探して辿りつける。地図を見て頭に叩き込んだ脳内地図と実際の街並みのマッピングがうまくいくと話は早い。大切なのは何かを知っていることじゃなくて、類推したり応用したりしていち早く使える状態にもって行けるスキルなんだと思う。だから知らない町に行って(規模によるけど)1時間くらいで町の全体を把握するというプロセスが楽しくてしょうがない。

その後

帰ってきてオンラインで履修登録をしようと思ったらできなくて、いろいろ聞いてみたところ昨年前期に1科目落としたため進級できず、その試験を通過するまで1科目も受講できないし、授業料も不要とのこと。よくよく話を聞いてみると各科目の合格点は50%だけど、2年目に進級するには全科目平均が55%必要であり、去年ほとんどの科目をぎりぎりで通過した自分はけっこうリスキーな状態にあるらしい。ということで残り一科目ある程度余裕を持って通過しないといけない。海外の大学って怖いな。
授業料を払わずに学生という身分が半年維持できてビザの問題もないというのは、よく考えるとお得かもしれない。これから先4ヶ月ちょっとの間何をしようかなと思っていたところ、こちらの特許事務所の方に声をかけていただき、先日面接を受けて、来週から週に16時間働くことになった。(学生ビザで働けるのは最大週16時間。)あとどの教室で何時から授業をやっているかはわかっているので(以下略)。
先のことはわからないと言うけれど、本当に全然想像できない展開だった。でも別に取って喰われるわけじゃないので過度に心配する必要はない。災い転じて福となすというか、最終的に自分にとって良い方向に転がっていけばいいと思う。自分がもっと優秀だったらもっと物事がトントン拍子で進むんだろうなと考えたのは今に始まったことじゃないけど、回り道でも手間がかかったとしてもそれが自分のやり方なんだし、そうやってみないとわからないことだってきっとたくさんあるのでいいことにする。それはそれで楽しいというか、たとえそうなってしまったとしても楽しめることが大事な気がした。