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プロジェクトが大人になる方法を教えてくれた(My Project Taught Me how to Grow Up 日本語翻訳)

翻訳

著者: Runa Bhattacharjee
日本語訳: Yosuke Tanaka



以下の文章は、Runa Bhattacharjee による My Project Taught Me how to Grow Up(Open Advice に収録)の日本語訳である。

ここ10年間、Runa Bhattacharjeeは、デスクトップインタフェースからOSのツール、そしてその間の多くの物に至るまで、多数のオープンソースプロジェクトを翻訳し、ローカライズに従事してきた。彼女は、上流のリポジトリがあらゆる変更を加えるのに最も適した場所であると強く信じている。また彼女は、Red Hatローカライズも専門に行っている。Runaは、ベンガル語(インド版)に翻訳したり、翻訳のメンテナンスをしたりしているが、ローカライズを始めようとしている人をいつも喜んで助けている。

はじめに

深夜、油に火を灯すのは、世界中の若者が反乱を企てる好ましい形である。覆いの下で懐中電灯を頼りに本を読んだり、夜遅くにテレビを再び点けてみたり、(とりわけ)IRCのチャネルでお喋りをしたり、そして好きなオープンソースプロジェクトの気になる問題をいじくり回してみたり。

すべての始まり

それが私にとって全ての始まりだった。少し私自身について書くことにしよう。私が地元のLinuxユーザグループを紹介されたとき、就職と修士課程の間の時期だった。まもなく私は2,3のローカライズプロジェクトのコントリビュータになり、(主に)デスクトップインタフェースを翻訳し始めた。私たちは、統一された記法とフォントを持つようにカスタマイズされたエディタを使用していた。レンダリングエンジンは、インタフェースをエラーなしで表示するほど洗練されたものではなかったが、翻訳を続けた。私は自分の為に用意したワークフローに従った。私は全体の流れが分かっている人から翻訳可能なコンテンツを受け取り、出来る限り翻訳をし、私の理解をレビュアーにわかるようにコメントし、著作権やクレジットに必要な情報を埋め、コーディネータに送り返した。

どうやったか

これが最もシンプルなやり方だった。しかし、最も重要なこととして、それは私が独立してやる方法だった。自分の時間を使っていつ翻訳を行うかをスケジューリングした。これらはレビューされ、変更のために私に戻ってくる。再び、私は勉強や他の活動をする時間から時間を捻出して完成させるようにスケジュールを組む。合計すると明け方の9〜10時間を費やし、次の割り当てがやってくるまで高い達成感を感じていた。

重要だったこと

私が知らなかったのは、私がより大きな枠組みの中で大半のことを行っていたことである。すなわちリリーススケジュールである。その結果、私がタスクを完了して送り出したとき、それらが今回のリリースには遅すぎ、次のリリース(多くの変更がなされるので、さらなる作業が必要となる)には早過ぎるので無駄になってしまうということを考慮していなかった。これらに加えて、リリースプロセス全体、すなわちインテグレーション、パッケージング、インタフェーステスト、バグ報告、解決にとってそれがどれほど重要であるのかという事実を忘れていた。

どのように成長したか

私がよりプロフェッショナルな役割に移行したとき、これらは全て劇的に変化した。その結果、突然同じことをより構造化して行うようになった。私が学んだのは、これまで行っていたように何も考えずに突き進むようでは、2,3のリリーススケジュールのものをジャグリングするようにスケールアップできないということである。プロジェクトロードマップを用いて注意深くマッピングしながら計画を立てる必要があった。作業開始予定日は、全てのオリジナルインタフェースメッセージが固まった直後となる。翻訳者は、翻訳期限まで邪魔されることなく働き、その後メインのリポジトリにおいて安定版と記し、最終的にパッケージがビルドされる。これらのスケジュールに沿って、2,3のOSディストリビューションもスケジュールを合わせる。その結果、翻訳者はデスクトップに表示されるリリース前のOSがテストを通過し、翻訳がインタフェース上で意味をなし、エラーを含まないことに対して更なる責任を負うことになる。

知るべきだったこと

翻訳は簡単ではない。扱うべき洪水のような情報があり、行うべき追加の瑣末なことが突然出てくる。趣味や重要なストレス解消法から、突然深刻なビジネスになった。遡って考えるに、ゼロから学ばなければならなかったので、おそらく全体のプロセスを理解するのに役立ったと言える。その知識を持って、あり得る全ての側面をよく理解して状況を分析することができる。私が関心があるオープンソースプロジェクトに従事したときには、この分野でフルタイムで働くプロフェッショナルはもっと少なかった。大半のボランティアのコントリビュータは、どこかで日銭を稼ぎ、日々の仕事で干上がった創造的なエネルギーを補充する手段としてプロジェクトを見ていた。新しく来る人の多くはプロフェッショナルとしてどのようにプロジェクトに取り組むかについて指導を受けたことがない。彼らは彼らの活動において素晴らしい才能を開花し、最終的にどのように仕事と残りの活動のバランスを取るか知ることになる。

おわりに

今日では、新しく来た人のメンターをしているのだが、彼らに最初に知ってもらうことは、プロジェクトのどの部分においてどのようにそれらが重要であるということである。個々の働くスタイルを作り上げるのは、快適な働く環境を作るために不可欠であるが、彼らの仕事によって影響を受ける組織構造を理解することによって、突発的な任意の変更を防ぐのに必要な規律を身につけることになる。



初出公開: 2012年07月1日、 最終更新日: 2012年07月01日
著者: Runa Bhattacharjee
日本語訳: Yosuke Tanaka (E-mail: lazysuits at gmail dot com)
Creative Commons License
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