卒業式

2010年8月に入学して、昨日Graduate Certificate of Intellectual Property lawを卒業した。日本では大学、大学院の卒業式に出てなかったような気がするので久々の卒業式である。実質30分くらいで終わった。
半年留年して半年休学していたので知り合いはほとんどおらず(数人いる留年組は皆出席せず)、講義をしていた先生も全然出席してなかったので、出席して話を聞いて卒業証書を受け取って写真を撮って帰ってきた感じだが、なんらかの形で一区切りにはなったような気がする。
そもそも別に留学したかったわけでも海外で働きたかったわけでもなかったと思う。まあなんとなくずっと同じ国に住んでいるのとか飽きるよねと思ってただけで、別の国に住むのであればそこで収入を得るのが現実的な手段であり、海外で働く上で日本に依存せずに仕事をするには現地の学位があった方がいいというだけの話だ。純粋なエンジニアではない場合は特に。
別に英語が好きなわけでも英語で仕事がしたいわけでもなくて、英語がないと極端にやれることの幅が狭まるからやっているだけである。さらに言うと別にシンガポールが好きだったわけでも、シンガポールに来る特別な理由があったわけでもない。わりと安く良い教育が受けられて、そこそこ景気が良くて卒業後に日本に戻らずとも現地で働けるところだっただけのこと。
工学修士に加えて法律の学位が手に入って、特許の実務経験が5年(日本4年シンガポール1年)となり、特許庁や顧客とのやりとりの経験を積み、日々アシスタントにいろいろ指示を出して(正確にはお願いして)毎月売上目標達成とかやっていると、ようやく少しは他人の足を引っ張らずに戦力として働けるようになってきたのかなと感じる。
現状に特に不満はないけれども、場所や仕事に飽きてしまったときや何かもっと面白そうなことが見つかったときのために、日々基礎となる部分を固めて、自分の価値を高めて、フットワーク軽く自由に動けるようにしておきたいものである。まだまだ始まったばかりなのだから。