WIPOのe-Learningをやってみた

世界知的所有権機関(WIPO)がWIPO academyという名前で知的財産に関する教育を行っていて、その一つにDistance Learning Programというのがある。

http://www.wipo.int/academy/en/courses/distance_learning/

これで、Basics of Patent Draftingというコースを受講しようと思っていたのだが、今年の分の登録は2月末に終わっており、来年の分が12月からできると知る。よく読んでみると、このコースを受講する前にGeneral Course on IPというコースを終えておくべしと書いてあった。

そこでGeneral Course on IPというコースの詳細を見てみた。

http://www.wipo.int/academy/en/courses/distance_learning/dl101.html

6週間、55時間が目安らしい。英語では2月から11月まで開講とのこと。試験は4月と7月と10月末にあってどれかを受ければいいらしい。で、そのコースに気付いたのが10月10日。最後の試験まで3週間といったところだ。

試験は記述式ではなく択一式だし、内容はシンガポールの大学で1年間やったことだからまあ大丈夫だろうということではじめてみた。

WIPOがやっているので条約関連がなかなか詳しいが、それ以外は特に国を特定していないのでざっくりとした感じ。各国に共通する基本的なところをやって、もっと細かいのは各国の法律をみましょうという雰囲気だった。実際のところ55時間もかからず、10~20時間あれば最後までできると思う。各章に数問の章末問題がついているのもよい。すべての章を終えたら、指定された試験期間である一週間のうちのどこかで2時間半の試験を受けるが、35問しかないので2時間半もかからないと思う。

そんなわけで、先日からわりとハイペースでやってちょうど終わったところ。登録がやや面倒くさくて、認証系のシステムが古いのか非常に動作が遅くて、ちょっとアレだがまあ使える。ネットインフラが整ってなかったり、古いスペックのPCしか買えない発展途上国の人でも学べるようにという配慮があるのかもしれないけど、単に全然メンテナンスしてないだけという気がする。音声がReal Playerで配信されてるあたり、多いに改善の余地があるだろう(プラグイン入れても再生できなかったので結局音声は一度も聞けなかった)。

そこまで高度な内容を扱ったものではなかったけれども、それでも3週間わりと真面目に一気にやったのでけっこう疲れた。毎日1時間くらいしかやってないのに、他のことをする余裕がなくなってしまう。オンラインの教材を使って学ぶ選択肢は確実に増えているけれども、最後までやりきるためには本腰入れてやる必要があると実感した。とりあえず一つ終わったのでまた別のことをしたい。