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GFIP2013 初日(各国特許庁の話)

イベント

全体セッション2

アメリカ、日本、スペイン、シンガポールの特許庁の人がいろいろ話すセッション。それぞれが自分の組織がいかに頑張っているかアピールしていて、それでいて協力すべきところも模索していて非常にいいと思った。
まずアメリカの人がアメリカの特許の品質はいいんだとアピール。第三者による情報提供制度もあるので、審査が改善されてるんだとか。あとPPHについても、別にPPHは特許になることを保証するわけじゃなくて同じ仕事の繰り返しを省くものだから、さらに先行技術を探すし、品質はさらに改善するという。
最も印象的だったのは、IP5の取り組み。
http://www.jpo.go.jp/torikumi_e/kokusai_e/five_ip_offices.htm
欧州、日本、韓国、中国、米国の5ヶ国で世界の特許の80%を占めるらしい。これらの国の特許庁では共通する問題も多く、情報共有してベストプラクティスを模索していくべきだってことで始まったらしい。少しずつ好ましい方向に向かっている気がした。文書を一元管理するとか、やることはいろいろあるらしい。
続いて日本の特許庁の前長官。Center of gravity shifting to Asiaという表現は使い古されるほど使われているけれども、それだけの価値がある言葉なのだろう。日本の特許庁ではFirst Actionまでの期間が29ヶ月から11ヶ月まで大幅に改善したぞーって言ってた。あといくつかの分野の審査官でチームを組ませて、更なる品質の改善に努めているそうだ。それからASEAN IPOs - JPO IPR Action Planなるものを立ち上げて、さらに東南アジアと協力体制を形成していくとのこと。
http://www.meti.go.jp/english/press/2012/0712_02.html
スペインの人は、中小企業の話をしていた。なぜならスペインの会社の99%は中小企業だからだとか。どうやって中小企業に対して、知的財産に関する啓発をしていくのか語っていた。
それからシンガポールの人。knowledge based economyにしていくには、信頼に足るIP ecosystemが必須とのこと。ここらへん、全然ぶれてなくてすごいといつも思う。昔は船がみなシンガポールを経由してたけど、今は海底光ファイバーケーブルがシンガポールのそばを通っているぞというよくわからない自慢をされた。ますますアジア本社がシンガポールにやってきており、とりあえず東南アジアのハブとなって東南アジア各国の知的財産周りの状況を改善していこうという感じ。そういえばその後INTAの人も何か話してたけど、全然興味がなかったので全然頭に入ってこなかった。
個人的に面白いと思ったのは、やはりIP5の取り組み。
http://www.fiveipoffices.org
5つの特許庁で集まっていろいろ決めたら、シンガポール特許庁いらなくね?って正直思う。とりあえず言語の壁をどう超えるのかが気になるところ。