GFIP2013 2日目(特許訴訟の地雷原をゆく)

ビジネストラック5

Rouseという法律事務所の人が訴訟に関する統計情報をいろいろ紹介していた。最後にIP komodo dragonというブログを紹介していたのだが、これはこの事務所が発信しているんだと今知った。
http://ipkomododragon.blogspot.sg/
それからシリコンバレーの特許弁護士がわりと具体的な話をしていて面白かった。Catch and Release formulaというやり方で、訴訟を起こされそうな会社が出資してファンドを作り、訴訟に使われそうな特許をファンドが買い取り、出資者に通常実施権を与える。その後特許を売却して利益を得るとのこと。RPXみたいだなと思ったらやはりそうだった。
http://unifiedpatents.com/https://synpat-web.squarespace.com/
この2つは今年できたらしい。Synpatは、この説明している人が立ち上げたとのこと。現状だと特許のライセンスは高すぎるし、特許権者にとってマネタイズの手段は訴訟くらいしかないし、フリーライダーも多過ぎなので、Synpatがそこに一石を投じるんだとか。シンジケートのとりまとめを行い、公正で現実的な価格の特許ライセンス料に設定できるようにするそうだ。
最後はドイツの特許事務所の人。ドイツでは素早く差し止めを請求できるけど、一応満たさないといけない条件がいくつかあるとか、パテントトロールの特許を無効にしてしまおうとか話していた。
モデレータはNUS法学部の著作権の先生。この人に習っていたので、授業を思い出したりしてなんか変な感じだった。会場でも前にあったことある人や大学で一緒だった人がいて、シンガポールに3年も住んでてこんなニッチな分野にいると知り合いも増えて来るんだなと思った。