ドメインネームが増えて変わること

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Web addresses: The name game | The Economist

1000以上のgeneral top-level domain names (gTLDs)(このブログで言うと.comのところ)が新たに加わるらしい。現状は一般:22、国名:280の300程度あるだけだから、4倍以上になるみたい。.webのアラビア語が2月4日に加わり、中国語、ロシア語も来月に加わるとのこと。

ちなみにこのgTLDsと取るのは無料ではなく、ICANNに申請する際に18.5万ドル、使用には毎年2.5万ドルかかる。過去にできた.bizとか.mobiとかはいまいち人気なかったわけで、よく考えて申請する必要がある。Apple、Ford、IWC(時計メーカー)、GoogleAmazonなどが既に申請済みという。.appや.kindleを確保して、second-level domain nameを年10-50ドルで売れば元が取れるかもしれない。選択肢が増え、競争があるのは有益なことだが、当面は混乱が避けられないとまとめている。

ドメインネームといってまず思い出すのは、すごい会議の人の話だ。

大橋禅太郎氏に見るIPOしない起業家の生き方--1 - (page 3) - CNET Japan

禅ちゃんがあるとき、トップレベルドメインのリストを持ってきて、「.cc」とか「.tv」とか結構いろいろなものがあって、「.tv」が売れたらテレビ局に対してすごい商売になりますよねと言ってきた。このドメインはどこが持っているかを調べたら、ツバル共和国が持っているというので、アプローチしてこれを取りましょうよという話になった。

こういうことが起きるのかなとふと考えた。とりあえず量が増えると、価格は下がるような気がする。需要と供給から考えて当然と言えば当然。偏りができて一部に集中して、あとは閑散とするのかもしれない。そもそも短縮URLサービスがあると、URL自体にそれほど価値はないのかもしれない。Googleで検索してたどり着くのが普通だったら、それこそURLに特に意味はない。

でも他人が勝手に使うのを防ぐ目的でいくつか確保しておくというのは必要なことである。そうすると、gTLDsは、商標で言うところの区分に相当すると考えたほうがいいと思う。自社でやっていることに関連する区分(gTLDs)に自社の名前に似たものがないかチェックしたり、一通り関連するところを確保しておくということが起きそうだ。

そう考えると、区分(gTLDs)によっては多かれ少なかれ影響があるのかもしれない。

サイバースクワッティング - Wikipedia