湯布院で気になる美術館があったのでまずはそこへ向かうことにした。途中でけっこうもくもくと湯気が出ていて、別府同様ここもかなり桁違いに温泉が湧いているんだなと思った。
駅から離れて坂を上がっていくと、温泉と美術館のたくさんあるエリアにたどり着いた。
今回行ったのは由布院アルテジオ(http://www.artegio.com/)。音楽と美術を一緒に楽しむ的なコンセプトで期待していた。
正直がっかり。前菜で終わって、メインはどこと言いたくなる展示。ライブラリーもカフェも素晴らしかったけど、美術館が期待してたのと違った。別に楽器や楽譜をモチーフにした絵が見たいんじゃない。ワインと料理みたいに絵と音楽のマリアージュを勝手に期待していたのが悪かったのかな。
駅に戻ったら、ゆふいんの森が来てた。今回は予約取れなかったから乗ってない。
地図で見るより大分は広くて、特急でも結構時間がかかる。臼杵に着いたら、宿が駅からすぐ近くだったので、荷物を置かせてもらった。そして目指すは味噌屋。
400年続く味噌屋すごい。サイトをみればわかるけど、商品開発も熱心でなかなか斬新なものを作って販売している。味噌だけじゃなくて、米麹やだしも買った。ジャポネソースも買った。その結果荷物が異様に重くなったがまだ買い物の旅は続く。酒造や酒屋にも行ったけどそれは後でまとめて書こう。宿に荷物をまた置きに行って、駅前からタクシーで臼杵の磨崖仏に向かった。
こういうのを見ると、インドのエローラ・アジャンター石窟寺院と比較してしまうわけだけど、これはこれでいいなあと思えるものだった。結構表情が一つ一つ違って面白い。それから、規模は小さいながらいわゆる日本の山の中にあるので、もうそれだけで山に守られた独特な雰囲気を醸し出していて、それがとても良い。
個人的に熊野磨崖仏よりも臼杵磨崖仏の方が好きだな。石と木が織りなす世界観というものを感じられて良かった。
やっぱり自分はこういう景色を見たかったんだなと思った。当たり前のようにこういう景色に出会えるから、日本の地方都市を旅行するのは楽しい。
バスで臼杵に戻ろうとしたけれど、バスが何やら大分駅まで行ってしまって、そこから電車で臼杵まで戻る羽目になった。現在地よくわからないし、携帯の電池なくなりそうだし、暗いところはあまり好きじゃないってことで、海外旅行のような不安な気分を味わいながら、臼杵の宿に戻った。