なぜアイルランドかと何度も聞かれた。英語でIrelandというとよくIranと間違われた。それ以来Republic of Irelandと言うようになった。
夏のヨーロッパには毎年行きたいから今年も当然行くことに全然迷いはない。ここ数年の流れでまた東欧に行こうかとも思ったが、移民がやってくる境界には不安要素があるのでちょっと避けることにした。またヨーロッパのメジャーな都市はそれはそれでテロの心配があるので避けた。そうすると、なんとなくアイルランドが安全じゃなかろうかという結論になった。IRAの時代でもないし。
アイルランドといえばギネスであり、ウイスキーである。とりあえずどこへ行っても美味しい酒を飲めそうな気がした。また、古い町並みがあり、古い教会があり、自然もあるだろう。そして妖精が出てきそうじゃないか。ネタは十分にありそうだから、いろいろと楽しみ方はありそうってことで、計画を詰めた。といっても出発の前の週にMaker Faire Singaporeの展示があったので全然余裕はなかったが。
最初に買ったのは、いつものガイドブックであるlonely planet。もうこれ以外のガイドブックは使う気にならない。ちなみにPDF版をlonely planetのサイトから直接買った。
- 作者: Fionn Davenport,Damian Harper,Catherine Le Nevez,Ryan Ver Berkmoes,Neil Wilson
- 出版社/メーカー: Lonely Planet
- 発売日: 2016/03/15
- メディア: ペーパーバック
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それから友人にアイリッシュパブの本を紹介されたので買った。
文章に冗長なところがあったり、説明している都市に偏りがあったりするが、全体としてなかなか面白かった。
神話の側面も気になったので2冊買ってみた。
正直かなり退屈だった。日本人論みたいなのはかなりどうでもいい。ドルイドと魔女の話が面白かったけど、わりとノイズが多い印象を自分は受けた。
一方、ケルトの神話は歴史的背景や神話が淡々と紹介されていてとても良い。
一回しか読んでないのでほとんど中身を忘れてしまったが、もう一度読めばきっと少しは定着することだろう。
なんとなく行く国を決めて、その国の首都までの往復航空券を予約する。そして写真多めの本を眺めながらその国の中で行きたいところをピックアップ。食べたいもの、飲みたいものなども考える。こんな風にフリーハンドでざっくりした地図を書いて、書き込んでいくのがわりと性に合っている。
ロンリープラネットを読んで、どの都市とどの都市がアクセスしやすいかを調べながら一筆書きしていく。滞在日数に限りがあるので、泣く泣くいろんな場所を削る。アクセス悪そうなところでも1日ツアーなんて便利なものがあったりして、自分で運転しなくても結構いろいろと回れるものである。
ある程度まわり方の目処がついたら、曜日を確認しながらいつどこの都市に泊まるか考える。曜日というのはかなり重要で、1日しか滞在しないのに行きたいところが休みだったりすることがよくあるのだ。都市が決まれば宿を予約する。宿は現地でって思っていた時期もあったけど、近頃面倒になっていつもBooking.comのお世話になっている。
事前に調べたら旅行がつまらなくなるってのは調べ物を面倒くさがる人間の怠けた気持ちの表れに過ぎず、現地にいくらでも面白いものは転がっているし、それを面白がれないのだとすればそれは受け手の問題に過ぎない。
今回はバスの時刻表のチェックが甘くて現地で泣く泣く諦めたところがあるし、滞在する都市も最後の最後まで決めきれず反省の残るところ。でもまあ全体として楽しめたし、それをこれからまとめていく。