兵庫・三重旅行 きっかけ

この旅行のそもそものきっかけは、planetarianという作品を見たことだった。これはプラネタリウムをモチーフにした作品なのだが、そこで出てくるカールツァイス社のイエナという機械が気に入ってしまった。あの優雅な動きが見られるのであれば是非見たいと思っていたところ、まだ稼働しているものが明石市立天文博物館にあると知り、今回行くことにした。

その辺りを調べつつtwitterに書いたりしていたら、移動プラネタリウム3D影絵で知られるヒゲキタさんに神楽洞夢なるものを教わった。三重県津市にある岡三証券内にあるプラネタリウムで、毎週木曜日夕方4時からのみ上映される。三重県に行ってみるのも面白いかもしれない、なんて考えつつも細かいことは全然決めずに明石のホテル1泊分予約しただけで新幹線に乗った。

旅先では現地の美味しいものを食べて、何かしらお酒を作っている現場に行くことを習慣としているので、明石の近くで酒蔵はと考えて灘に思い至った。実際のところは、東京行きの全日空の機内誌で広島の酒造エリアも気になっていたのだが、明石から少々遠いし通り道でもないので今回は見送ることにした。灘に行く前に明石にも古い酒蔵がいくつかあるとわかったので、そこにも行ってみることにした。その調べる過程で明石ビールなんてものも知ったのだった。

灘に行くなら三ノ宮が便利だろうということで2泊目はすんなり決まったのだが、そのあとの予定が何もなかったので地図を見ながら検討した。自分はまだ見ぬ世界を見たいので、同じ場所に何度も行くリピーターではない。そして日本の都道府県は95%くらい既に行っているので、まだ見ぬ世界はどこだろうと考えた。Google mapIga(伊賀)という文字が目に留まり、そういえばそこには行ってないと気づいた。去年長野を旅行したときに戸隠に行って、忍者にゆかりのある場所には美味しいものが色々あるという印象を抱いていたし、何より面白そうなので行くことにした。

去年シンガポールで串カツを食べ損ねた際に聞いた話がきっかけで、新世界で串カツを食べたいと思っていたので、灘から伊賀にいく途中で新世界を経由することにした。それから津よりも伊賀の方が見るところありそうなので、伊賀に2泊することにした。木曜日に津に着いて、プラネタリウムをみてから名古屋経由で東京まで一気に戻る作戦。

イエナ、灘の酒蔵、新世界の串カツ、伊賀の里、神楽洞夢。こうやって点と点を繋いで行くのが自分の旅行スタイル、というかいつもこうやっているので他のやり方がわからない。今回は過去に例がないくらい無計画だったが、インターネットのおかげで存分に楽しむことができた。ありがたい限り。