大人になってからの音楽の好みは14歳の時に聴いた音楽で形成されている
音楽の趣味が中学生の頃から最近まで基本的にあまり変わっていない自分としては、これは非常に頷かされる話である。あの当時聞いていたPizzicato Fiveのボサ・ノヴァ2001やOverdoseは、あれから25年経った今聴いても全然古く感じさせるものがなく相変わらずかっこいい。数百回聞いているのではなかろうか。
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あとから別の人のカバー曲を聞いたり、本人のアレンジを聞いたりしても、オリジナルのほうがいいなと、頭の固い感想しか自分の中から出てこなかったりする。 レーベルやコンピレーションや楽曲提供などの切り口から色々と展開して聞いてみたけれども、結局のところここに戻ってきてしまう。
そんなわけで中学生の頃からPizzicato Fiveのファンなのだが、先日ボーカルの野宮真貴さんの歌声を生で聴く機会があって、とても感慨深い気持ちになった。
ちょっと自分が関わった部分は反省の残る結果となったが、イベントそれ自体はとても良いものだったし、アーティストさんたちを見ていてプロって凄いなというありきたりながら強烈な印象を受けた。
そして野宮真貴さんである。25年前と見た目も声も変わってなくて人魚の肉でも食べたのだろうかと感じてしまうわけだが、Twiggy Twiggy、東京は夜の七時、Sweet Soul Revueと3曲懐かしい曲ばかり聞くことができてとても良い体験だった。このためにわざわざシンガポールから(深圳経由で)渋谷に行く価値が個人的にはあった。
それから一ヶ月、spotifyで野宮真貴さんの曲ばかり聞いている。10月31日に出たこのベストアルバムもよく聞いている。
MCがあったりCMソングがあったりメドレーがあったりするわけだが、特にBlue Valentine's Dayが良かった。他も懐かしい曲ばかりいろんなアレンジが聴けてとても良い。このアニバーサリーをきっかけにいろいろな記事が出てきていて、それを読むのも楽しい。
あと5時と7時に曲が流れるというのも、25年前に札幌に住んでいて東京に対していろいろと入り混じった感情を抱きながら曲を聞いていた自分にとっては、何か特別なものを感じるので、現地で期間中に聞いて年月の経過を感じたいものだ。
きっと25年後も相変わらず25年前のPizzicato Fiveの曲を聞き続けているのだろう。変わりゆくものの中に変わらないものがあってもいい。