印象に残った5つの酒蔵

話の流れでお勧めの酒蔵はどこですかと尋ねられたので、頭の整理も兼ねてまとめてみることにする。

大分県日田市・薫長酒造 https://www.kuncho.com/

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いいちこの蒸留所やサッポロビール工場もある日田なので酒蔵もある。酒蔵の歴史ある建物を自由に見学でき、昔の酒造りの工程を一つ一つ学ぶことができる。

試飲できるお酒も美味しかったが、500mlの蔵元限定酒純米大吟醸が素晴らしかった。

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兵庫県神戸市・神戸酒心館(福寿で知られる)https://www.shushinkan.co.jp/ 

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灘は非常に多くの酒造が密集している。白鶴、菊正宗も非常に展示が充実していて限定のお酒も試飲コーナーも素晴らしい。泉酒造も非常に丁寧にお酒の解説をしてくれるし、琥泉も非常に美味しかった。

しかし一つ選ぶなら福寿の酒心館を推したい。どれも美味しいのだが、蔵直採り生酒が特に良かった。近くに住んでいる人は、空のボトルを持っていってこの旨い酒を補充しているらしい。それも一つの贅沢の形なのだろう。ちなみにここに併設されている料亭の料理も非常に美味しい。

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長野県諏訪市・麗人酒造 http://www.reijin.com/

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上諏訪駅から徒歩圏内に諏訪五蔵と言われる5つの酒蔵がある。真澄、横笛、舞姫、本金、そして麗人。酒蔵の雰囲気と酒の味で好みだったのは麗人である。

にごり酒もなかなか良かったが、青いボトルの純米吟醸もいい。酒蔵の中を見学させてもらえなくても生酒や本数の少ないものなど流通に乗せにくいものが置いてあって、酒蔵の人が解説してくれることが多いので現地に足を運ぶのは良いものだ。

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三重県伊賀市・大田酒造(半蔵で知られる)http://www.hanzo-sake.com/

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たまたま泊まったホテルで橋本酒造「俳聖芭蕉」若戎「義左衛門」大田酒造「半蔵」の飲み比べに伊賀牛のしぐれ煮がついて500円という破格なものだったので滞在中毎日注文したのだが、蔵元も訪問してみた。冷蔵庫から数本出してもらって、一つ一つちびちび飲みながら四合瓶を1本か2本買うというプロセスがとても幸福に感じられる。

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新潟県新潟市・今代司酒造株式会社 http://imayotsukasa.co.jp/

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新潟駅にはぽんしゅ館というコインで利き酒スポットがあるが、駅から少し歩いたところで酒蔵見学を積極的に受け入れている酒造がある。ここ今代司酒造も薫長や麗人のように200年以上歴史があり、様々なタンクや酒粕をじっくりと見せてくれる。

タンクの蓋を開けて、蓋で扇いでもらったら、日本酒を醸している良い香りがした。

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小さいところだと受け入れるキャパシティがないので、酒屋で買ってくださいと言われてしまうことが少なくないのだが、快く受け入れてくれる酒蔵も多いので、日本国内を旅するときは酒蔵を訪問するようにしている。ここの裏の田んぼで作った米から酒ができるのかとか見られたりすると非常に満足度高い。新鮮な酒を作られた場所でその地域の料理とともに飲むのが好きなので今後も継続していきたい。