8月12日(月)宝塚歌劇団と手塚治虫博物館

よく名前は聞くけど行ったことがない場所というのはいくつかあり、その一つに宝塚がふと思い当たったのは出発の数日前のことである。

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タイミング的に行くとすればこの日ということで行ってきた。阪急電鉄の乗客を増やすために作られた歌劇団プラットフォーマーが自前でコンテンツを用意する良い例だ。またバーチャル美少女になったことがない奴がイノベーションを語るなという煽りができるほどジェンダーの境界が曖昧になった現代において、歌舞伎を見た後に宝塚を見るのは悪くない流れだろう。さらにいえばボーカロイドと人間の共存を遡ると鉄腕アトムに行き着きそうな気がするので、その故郷に行っておくのも悪くない。この辺は全部後付けというかこのくらい切り口は簡単に見つけられるというだけで、とにかく行ったことがない場所だから行った。

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まず当日券を買いに宝塚大劇場のチケット売り場に行ったのだが、これまでに体験したことのない雰囲気に圧倒された。少女漫画的というのかキルフェボン的というのかある種の女性にとっての理想郷みたいな場所になっているんだろうと推測した。そんなところで一旦退散して手塚治虫博物館に行った。

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印象的だったのはスターシステム手帳。ヒゲオヤジなど手塚作品におなじみのキャラクターはギャラも決まっていていろんな作品に顔を出しているんだとか。キャラクターを一つの作品に閉じ込めるのではなく、俳優としていろんな作品で演技しているという設定が自由で面白い。

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宝塚は立ち見のチケットしか取れなかったので、整理券を持って開始前に立ち見の列に並んだ。200人くらい列にいたのだが、とても整然としていて順番にいくつかの立ち見席エリアに案内されていて、とても手慣れた感じだった。

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宝塚は前提知識皆無で行ったのだが、歌って踊れてしかも大量の人が当たり前のように連携していてすごかった。いろいろなものの上位互換がここにあると思ったし、これにはまる人がいるのもわかる気がした。独自の文化が先鋭化してここに極まったみたいな印象を受けている。とてもテンポが良くて、立ち見でも問題なく見られた。

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このあと天満駅周辺のディープなエリアで和食や中華を食べて満足。大阪には何度か行ったけど全然わかる気がしない。