2018年2月新潟

日本に来て東京にいるだけではつまらないので、どっか行きたいなと思っていて、近場でスキーができて日本酒が飲めるところとして福島と新潟が候補に挙がって、自分の中で僅差で新潟に軍配が上がった。結局スキーはしなかったのだが。

新潟県で見ていくうちに、村上市という山形県との県境にほど近い場所が目に留まった。妙に観光地としての情報発信に力が入っているのである。〆張鶴や村上牛の他、鮭にもやたらと力が入っている。これはちょっと見てみたいと思ってここに行くことにした。

あとコインを入れて日本酒を試飲できるぽんしゅ館なるものがあると知り、新潟駅越後湯沢駅のどちらかにも行くことにした。

それから新潟観光について検索しているうちに瓢湖なる白鳥が集まる湖が気になった。ちょっと不便なのでどうしようかなと思っていたが、あのスワンレイクビールがこの湖にちなんだものと知ったので行く気が出てきた。

自分が旅に出るには、この程度の理由で十分なのである。

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というのが旅のきっかけなのだろう。20182月28日のFacebookにこのような記載があった。無論、今はインドにいて新潟にいるわけではない。

Maxとき2階建てで新潟へ行き、新潟駅前の酒蔵である今代司を見学した。

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酒蔵によって見学に対するスタンスはぜんぜん違うのだが、ここはとてもウェルカムだったのを覚えている。日本に行くたびに酒蔵訪問していた自分にとってはとてもありがたい存在だ。

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やはり何かを作っているところを見るのが好きなのだろう。その後雪景色の中を電車で北上して村上へ。大量の鮭がある様子は実に圧巻だった。

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そのあたりの酒蔵ということで大洋酒造も見学した。日本は酒文化が豊かだなといつも思う。

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その後、村上駅前の石田屋という宿で食事だけしたのだが、とても素晴らしかったと今書きながら自分でダメージを受けている。インドに来てから思うのだが、自分は牛肉への執着よりも、魚への執着の方が強そうである。

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そして、スワンレイクビールの由来となった瓢湖へ。本当はスワンレイクビールの醸造所とかそれに併設しているレストランにも行きたかったのだが、タイミングが合わなかったように思う。

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その後、新潟駅のぽんしゅ館へ。酒は美味しかったけど、なんか楽しめなかったのを覚えている。

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自分が好きなのはお酒だけじゃなくて、酒蔵まで足を運ぶストーリーだったり、酒蔵を取り巻く環境だったり、酒蔵の地域の郷土料理だったりするわけで、酒だけ持ってきてもらっても全然おもしろくないのだな。我ながらとても面倒くさいやつだと感じた。コイン入れていろんな酒が飲めて、それがどうしたと感じてしまった。

新潟駅といえば、むしろクラフトビール屋の方がディープで良かった。スワンレイクのポーターとかアンバーとか頼んだような気がする。ビールより日本酒が好きだが、その土地のものを飲みたいという気持ちがいつも勝る。

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というわけでいつものごとく呑んだくれたのだなと今更ながら思い出している。海外に住んでから日本の地方都市を旅行するのが、日本に住んでいた頃の少なくとも10倍くらい楽しくなっている。またこんな感じで、日本の地方都市を気軽に旅行できる日がくればいい。