2018年3月19日東莞の工場へ

朝再び福田駅に行って追加の切符をピックアップし、電気街に戻って来たらちょうど第8回ニコ技深圳観察会の参加者が集合していた。

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自分含め数名の過去回参加者が謎の見送り組となってバスを見送った。この一年でずいぶんと知り合いが増えた。オンラインでゆるくつながって、こういうイベントで時々会うみたいなことができて、とても便利な時代になったものである。

それから再び電気街ツアー。360度カメラを内蔵したスマホの実物を見た。あとはピンポイントでリピートする感じ。ここで確認できたので、今回まわった店は自分一人でもいける。そして深圳駅に向かった。軽く昼ごはんを済ませて東莞の工場へ。雨だったが車で駅まで迎えに来ていただいた。

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おそらくフォックスコンみたいな超巨大なところと比べると小さいが、表面実装からパッケージまでを大量に捌けそうなこの工場はそれ自体決して小さくない。検査も一つ一つしっかりしていて、プロダクトに入っている部品に応じて適切に行なっている印象を受けた。

一緒に行ったメンバーが持ち込んだプロトタイプ/サンプルに対しても興味津々で非常に積極的だった。そんな場に同席させていただくことができて非常にありがたかった。

帰りは予約していた電車には乗れなかったが、なんの問題もなくその後の電車に乗れた。そういうシステムなのか現場の裁量なのかよくわからない。

夜の白石洲飲み会で荷物を渡すミッションがあったので一旦宿に戻り、DJIショップで追いTelloして、その後タクシーで白石洲に向かった。朝のバスに乗って行ったツアーの人たちも現地に住んでいる人たちも集まった大きな飲み会である。

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というわけで4日連続でこの店に行ったことになる。

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ホテルに戻ったら午前2時だったと記憶している。何話したかもう覚えてないけど楽しかった(典型的な酔っ払いだな)

2018年3月18日安室奈美恵巡回告別独唱会 in 深圳湾体育中心

この日は電気街ツアー組とは別行動。のんびり起きて高鉄の福田駅で事前にTripアプリで予約していた切符をピックアップ。このアプリが良くできていて、駅員に見せる用の端的にまとまった中国語ページを生成してくれる。全然混雑してなくてあっさり切符をゲット。

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電気街に戻って来て、何しようかな、急にSIMカード使えなくなったら困るから現地SIM契約しようかな、ということで契約した。2015年に初めて中国・深圳に来たときは、電気街のメイソウすぐ横で少年からクリアファイルに入った電話番号リストを見せられてプリペイドSIMを買い、その後成都行ったときは空港でプリペイドSIMを買ったが、今回は月額料金が設定されたSIMである。

国見電機のChina unicomに行ったら、別の小さい店でSIMカードを買って来たらアクティベートしてやると言われた。そして、何を間違ったかChina mobileに入ってしまい、月額8元で維持できるならここでいいかとそのまま契約した。使わないときはその8元のみ、使うときは6元足して14元だとか。たくさん使うともっとかかるかも。ちなみにこれは広東省限定なので、湖南省に行くと別の通信料が発生した。とりあえず100元入れてもらった。あとはWeChat から入金できるそうだ。

昼になり、シンガポール組と合流して、たまたま知った金皇廷というレストランへ。結婚式などに使われそうなほど想像以上に豪華だったし美味しかったがお手頃なお値段。

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電気街や工場とは違った深圳ということで、おしゃれスポットOCT Loftを案内した。恋物百貨商店の場所を完全に忘れていたが、現地を歩いているうちに思い出したので案内できた。蚤の市も楽しめた。

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その後小米ショップに行き、それからコンサート会場である深圳湾体育中心に向かった。時間的にギリギリだったのでタクシーにしたが、会場が思ったより巨大だったのでそれで良かった。

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さてこのコンサート、中国語だと巡回告別独唱会となっていて日本語感覚だと意味はわかるけど不思議な感じである。ポンキッキーズの頃から存在を知っていたのであれが25年前かと思うと時の流れを感じた。CDとか買ってなくても当時いくらでも曲を耳にする機会があったので、古い曲はとても懐かしく感じる。そして新しい曲は全然聞いたことがない。ワンピースって漫画で読んだことあるけど映像見たことなかったのでこんな声なのかと思ったり、なんか大量にダンサーいるなと思ったり。入り口でキングブレードもどきを渡されて、入ってすぐ没収されてあれはなんだったんだろう。ともかく3時間全然退屈せずとても楽しめた。

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終了後タクシーで白石洲へ。3日連続であるが、今回のシンガポール勢は無類のビール好きなので連れて行って反応を見るのが楽しみだった。

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黙々と飲んでいたので良い店を紹介できたと満足した。時間が遅かったので食べ物屋がわりと閉まっていたが、ビール屋の向かいが開いていたのでいろいろ注文。

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串焼きも牡蠣も美味しかった。牡蠣にはスタウト。

2018年3月17日電気街

朝から電気街。LEDをリールで3000個買う人やarduino uno互換機を40個買う人と一緒に回る電気街ツアーはとても楽しい。電源(ファンクションジェネレータ?)を買ってる人もいた。自分は550℃まで測れる温度測定器を買った。

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MJの店、Jayの店、LED帽子、LEDコントローラ、CO2センサなどなどこの分野の解像度が高い人には楽しめる場所がたくさんある。やはり深圳はハードウェアの街だとこのディープな空間にいて感じた。この後も何度か行って確認したので、次は一通り案内できるくらい電気街を理解できたように思う。場所が変わっていなければ。

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西安麺の店で怪しげな酒っぽいものを注文したが、あれだけ飲んでも全然酔わなかったのできっとあれは酒じゃないのだろう。

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その後、DJIの旗艦店にみんなで行った。Telloの展示品があって買えるのかなと思って周りを見渡すと既に爆買いしていたので自分も乗っかった。結局全部で10台くらい売れたんじゃないかと思う。

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ここで離脱してシンガポール組に合流。ローミングSIMの不具合のようで香港空港以来連絡が途切れていたが、チェックインしたホテルからWeChat宛にメッセージが来ていたので合流できた。壁を超えられないときのために事前にWeChatという連絡手段が確保されていたのが役に立った。ちなみにこのローミングSIMの問題は何度か物理的に抜き差しして翌日使えるようになったそうだ。接触不良なんだろうな。

ともかく白石洲でビールを飲むことにした。途中の屋台で餃子と焼きそばを買い込んでいつものビール屋へ。

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Pecoオートミールスタウト美味しい。

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didiで帰っても良かったが終電に間に合ったので終電前の電車でホテルに戻った。

2018年3月16日いつもの深圳

次はいつ深圳に行けるかわからないけど、次に行ったときに白石洲はないのだなと思うと少しさびしい気持ちになった。

(以下2018325日のFacebookより転載。写真を追加)

深圳には何度も行っているし、電気街も行っているけれども、もっと詳しい人がマニアックな案内をしてくれるということで香港往復航空券を買った。結論から言えばその主催者は来れなかったが、詳細な情報を大量にWeChatで共有していただいたので非常に楽しめた。仕事があるから早く帰らなきゃなんてことは今は特にないので、10日くらい滞在することにした。

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早朝シンガポールを出発し、香港に入国後念願のe道を取得。12ヶ月間で4回目の香港入国で達成。

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いつものようにskylimoで深圳へ。去年100ドルだったのに140ドルかかった。いつものように華強路のホテルにチェックイン。某コンサートのチケットを買っておいて欲しいと頼まれたので、老街と国貿の間のdamaiチケットオフィスに行く。英語全然通じなかったので、translatorアプリを駆使して4枚購入。

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小米ショップで自撮り棒とケーブルを買い白石洲へ。一駅だからmobikeで行けるんじゃねって思ったのだが、全然道がなくて大きく遠回りすることになった。このルートは全然お勧めできない。bionic brewでビールクラスが19時からありなんとか間に合った。

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輸入して古くなったビールを飲むくらいなら自分で作ってしまえと会社を作った話や様々なビールのテイスティングなど非常に楽しめた。

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怪しげな白酒の店でペットボトルの酒を買えて満足。なんとか終電に間に合った。

2018年2月新潟

日本に来て東京にいるだけではつまらないので、どっか行きたいなと思っていて、近場でスキーができて日本酒が飲めるところとして福島と新潟が候補に挙がって、自分の中で僅差で新潟に軍配が上がった。結局スキーはしなかったのだが。

新潟県で見ていくうちに、村上市という山形県との県境にほど近い場所が目に留まった。妙に観光地としての情報発信に力が入っているのである。〆張鶴や村上牛の他、鮭にもやたらと力が入っている。これはちょっと見てみたいと思ってここに行くことにした。

あとコインを入れて日本酒を試飲できるぽんしゅ館なるものがあると知り、新潟駅越後湯沢駅のどちらかにも行くことにした。

それから新潟観光について検索しているうちに瓢湖なる白鳥が集まる湖が気になった。ちょっと不便なのでどうしようかなと思っていたが、あのスワンレイクビールがこの湖にちなんだものと知ったので行く気が出てきた。

自分が旅に出るには、この程度の理由で十分なのである。

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というのが旅のきっかけなのだろう。20182月28日のFacebookにこのような記載があった。無論、今はインドにいて新潟にいるわけではない。

Maxとき2階建てで新潟へ行き、新潟駅前の酒蔵である今代司を見学した。

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酒蔵によって見学に対するスタンスはぜんぜん違うのだが、ここはとてもウェルカムだったのを覚えている。日本に行くたびに酒蔵訪問していた自分にとってはとてもありがたい存在だ。

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やはり何かを作っているところを見るのが好きなのだろう。その後雪景色の中を電車で北上して村上へ。大量の鮭がある様子は実に圧巻だった。

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そのあたりの酒蔵ということで大洋酒造も見学した。日本は酒文化が豊かだなといつも思う。

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その後、村上駅前の石田屋という宿で食事だけしたのだが、とても素晴らしかったと今書きながら自分でダメージを受けている。インドに来てから思うのだが、自分は牛肉への執着よりも、魚への執着の方が強そうである。

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そして、スワンレイクビールの由来となった瓢湖へ。本当はスワンレイクビールの醸造所とかそれに併設しているレストランにも行きたかったのだが、タイミングが合わなかったように思う。

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その後、新潟駅のぽんしゅ館へ。酒は美味しかったけど、なんか楽しめなかったのを覚えている。

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自分が好きなのはお酒だけじゃなくて、酒蔵まで足を運ぶストーリーだったり、酒蔵を取り巻く環境だったり、酒蔵の地域の郷土料理だったりするわけで、酒だけ持ってきてもらっても全然おもしろくないのだな。我ながらとても面倒くさいやつだと感じた。コイン入れていろんな酒が飲めて、それがどうしたと感じてしまった。

新潟駅といえば、むしろクラフトビール屋の方がディープで良かった。スワンレイクのポーターとかアンバーとか頼んだような気がする。ビールより日本酒が好きだが、その土地のものを飲みたいという気持ちがいつも勝る。

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というわけでいつものごとく呑んだくれたのだなと今更ながら思い出している。海外に住んでから日本の地方都市を旅行するのが、日本に住んでいた頃の少なくとも10倍くらい楽しくなっている。またこんな感じで、日本の地方都市を気軽に旅行できる日がくればいい。

シャオミ中華ROM端末のGPS問題を解決する方法

今となっては昔のことになってしまったが、かつて移動体通信端末が取得する位置情報が重要な時代があった。ロックダウンで家から出ない今となっては、そもそも移動体通信自体に大して意味がなくなってしまった。本稿は、今年1月初めに買ったシャオミ中華ROM端末で、GPSによる位置情報がうまく取得できなくて正直けっこう困っていた問題に対し、先月無事に解決した解決策を記録するためのものである。

そもそも中華ROM端末とは何か。シャオミのスマートフォンでも中国国内で中国向けに売られている中華ROMと、香港や他の国で売られているグローバルROMの二種類の端末がある。私が買った1億画素のカメラセンサーで知られるシャオミ端末は、1月に深圳のシャオミショップで買ったのでCC9pro 尊享版という中華ROM版だが、グローバル版ではMi Note 10proという名前になっている。ハードウェアとしては、対応周波数帯が多少違うくらいでほぼ同一である。ソフトウェアはけっこう違う。

google playが入っていないので、谷歌安装器なる怪しいアプリを入れてgoogleアプリを使えるようにしないといけない。それでもわざわざ中華ROM版を選んだのは、中華ROM版の方が2万円くらい安いというのもあるが、OSファームウェアのアップデートの対応が早いことや、Mi Roamingという圧倒的に強力なeSIMのサービスを使えるからである。root権限を取得したり、ROMを焼き直したりするならめんどいからやだなあと思っていたが、そんなことをしなくても普通に使えるとシャオミショップの店員が教えてくれたので買うことにした。

中国で使っているうちは何も問題なかったが、インドに戻ってきてからどうにも位置情報の反応が悪いことに気がついた。なにやら現在位置がたまにしか取得できないのである。権限を付与してないのかなと思って設定を確認しても、ちゃんとGet location infoの項目ではget precise location (GPS and network-based)となっていて見たところ問題なし。google mapでナビモードにすると位置情報がきちんとアップデートされる。Uberは多少雑な位置情報でもなんとか使えたが、Olaは位置情報が不正確ですと出てそれ以上進めなかった。ムンバイに行ったときにアプリで電車のチケットを買おうと思ったのだが、位置情報が不正確と出て使えず悔しい思いをした。

そもそもGPS and network basedとは何か。GPSは大学の授業でやっているので、基本的な原理ならわかる。複数の衛星から原子時計の極めて正確な時刻情報を取得し、その差分から現在の位置情報を割り出すのである。GPSは受信機であり、衛星に電波を飛ばすものではないので、GPSを使っているからといって自分の現在位置が伝わるものではないという話があるのはこのためである。

しかしながら、GPSのみで位置を特定すると30秒近く時間がかかるという欠点があるので、素早く位置情報を特定するためにnetwork-basedの情報も使用したA-GPS(補助GPS)を使用するのが主流となっている。ちなみにA-GPSには2種類の方式、すなわちMSA(Mobile station assisted)MSB(Mobile station based)があり、MSAでは端末が衛星から取得した情報を補助GPSサーバに送り、補助GPSサーバで位置情報を計算して、端末に送り返す。MSBでは、補助GPSサーバは衛星の軌道情報などを予め端末に送るのみで、位置情報の計算は端末で行っている。

いろいろ検索をすすめるうちに、シャオミの中華ROMGPSが怪しいという情報を多々見かけるようになった。そして、ついに対処法を紹介したページに辿り着いた。

https://piunikaweb.com/2019/02/08/xiaomi-uses-state-owned-china-telecom-a-gps-provider-but-why/

グローバル版ではgoogleA-GPSサーバであるsupl.google.com を使用しているが、中華ROMではチャイナテレコムのA-GPSサーバである221.176.0.55を使っているようである。しかもシャオミのOSであるMIUIではA-GPSサーバを選択する項目がない。しかし、先人の知恵の助けを借りて、quick shortcut makerなるアプリを用いてA-GPSサーバを選択する画面にたどりいついた。

https://c.mi.com/thread-2129254-1-0.html

このquick shortcut makerはなんでもっと早く入れてなかったんだろうと感じるくらい素晴らしいアプリである。root権限を取らなくてもこんなに自由に操作できたとは知らなかった。

そんなわけでチャイナテレコムではなくgoogle様に全ての個人情報を捧げて無事正確な位置情報を取得できるようになった。個人情報を中国に渡そうがアメリカに渡そうがどうせ大差ないし、利便性にまさるものはないのスタンスで生きている。

あいにく旅行に行く予定は全然ないのでmi roamingを使う機会がないが、OSのアップデートで言えば中華ROM版に対するAndroid10へのアップデートが今月中に可能になるらしい。ソフトウェアが変わると別物になるので、OS更新がとても楽しみだ。

常識が変わってしまった世界で

在宅勤務を始めて1ヶ月。322日からはずっとロックダウンなのでコンドミニアムの敷地から全然出ていない。今日食材の買い出しに一ヶ月ぶりに敷地の外に出たが、人類が消失している所が多くてちょっとかっこ良かった。

既にいろんなところで話に出ているが、常識が変わったのを日々痛感する。ちょっと前の映像をみて人が密集している場面があると、これは感染拡大するなあと自然に感じてしまう。誰かとエレベーターで乗り合わせるのはちょっと嫌だなあと感じてしまう。もう現金を触りたくないし、この1ヶ月で1度も現金を触っていないので、無現金原理主義と呼んでもいいだろう。そういえば今日は一ヶ月ぶりに靴下を履いた。それからもう通勤とか無理な気がする。これから何かが変わるのではなく、もう既に価値観が変わってしまった。

ここ数年でライフスタイルにおいていろいろな変化があったが、今回の感染症に伴うロックダウンにより、加速するもの、揺り戻しがあるもの、これまでになかった変化みたいな切り口で分類できそうな気がする。

変化が加速するもの

1. 集団主義から個人主義

人が群れているだけで何か価値を出しているような印象を与えるメソッドがかつて存在したのかもしれないが、一人一人がどんなアウトプットを出しているか明確になってしまうと、個人へのフォーカスが高まりそう。リモートワークなどアウトプットが全てなので、個人の役割の明確化が加速するように思う。

2. bitで済むものはbit

bitベースで物事を進められる会社と、atomがないと物事を進められない会社とでは、元々スピード感が全然違ったが、ますます差が開くとしか考えられない。手続きの形式を重んじるくらいなら、もっと仕事のクオリティを上げてくれよということになるので、公正な競争が存在する世界では自然と淘汰されていくように思う。

揺り戻し

3. シェアから所有へ

何でもインターネットに繋がって、オンラインで決済も済んでしまうので、モバイルバッテリだの自転車だの傘だの、色んなものがシェアされる傾向があったが、感染症対策という視点で考えるとここに揺り戻しがありそう。誰が触ったのかよくわかんないものに対する忌避感とでも言えばいいんだろうか。潔癖症という言葉が当たり前になりすぎて消失する世界では、atomの共有から専有という流れがあると思えてならない。UberとかDidiとかも消毒とか考えるとどうなってしまうんだろうという気持ちになる。

4. 移動の抑制

息を吸うように航空券を買うクラスタがあり、LCCの値段はどんどん下がって、クリエイティブと移動距離は比例するなんて言葉もあったりするが、ここにも大きな揺り戻しがあると思えてならない。国境を超えるたびに14日間の自宅待機を命じられると、あらゆる移動が一ヶ月コースになってしまう。もう自由に旅行できる時代は自分の生きている間戻ってこない可能性すらある気がしてならない。

新たな動き

5. 鎖国による現地化やパーソナルファブリケーション

人が国境を超えなくなるのはわかるとして、物はどうだろうと考える。届かないことはないにしても、もっと時間もコストもかかるのではないか。あらゆるものが中国で作られて世界中に出荷される流れから、各国で現地生産する流れになってもおかしくない。究極的に言えば、各家庭の3Dプリンタで簡易的なものを出力するなんてことも考えられる。

6. バーチャル空間の充実

VRMMORPGの時代はまだ来ないが、バーチャル空間において自分の家とか自分の居場所とかそういうものを求める傾向は強まるように思う。zoom会議でsnap camerae遊ぶとか、VRでのアバター選びそのものである。あつまれどうぶつの森が妙に流行っているのも、物理的に外出が制限されている分、バーチャルな世界でのびのびしたいという願望の現れかもしれない。

それにしてもいろいろなものが平安時代に回帰したみたいな話を聞くと、現代のテクノロジー平安時代に当てはめるみたいな想像の斜め上を行く世界観ができてくるので、現実ってのは面白いなと思ったりする。心身ともに健康であればきっとどこでも生きていけるだろうから、まあ状況を見ながらせいぜい楽しむだけである。

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