山岳寺院を目指して 後編

前編から一ヶ月あいてしまった。すっかり忘れてたんで。
これまでの流れをまとめておくと、夏休みをとって
9月2日から10日までインドに行ってきた。
スケジュールはこんな感じ。
http://d.hatena.ne.jp/pho/20060910/1157904573 
デリーでたくさんの嘘つきと出会い、夜行列車でわーわー話して
http://d.hatena.ne.jp/pho/20060917/1158468472 
バスで5時間かけて、シャトルンジャヤのふもとのパリダナへ行った。
http://d.hatena.ne.jp/pho/20060920/1158763699 
3700段階段を上ると山頂にたどり着く、というところで
少し上ってみたが、日没のためあえなく引き返してきた、という感じ。


シャトルンジャヤというのは、ジャイナ教の山岳寺院でこの旅行の目的地。
家でインド古寺案内という本を読んでいるときに、自分の想像を超越した写真を見て
とりあえずここには行っておこうと非常に強く思った場所。
次の日の朝7時頃に行った。再び階段を上り始める。
自分は普通に上っているだけだが、重いものを担いで上る人もいる。
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P1010021 posted from フォト蔵
なんなんだこいつら、と正直思った。まあ淡々と上って行く。
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P1010023 posted from フォト蔵
裸足の子どもが自分の横をすり抜けて、駆け上がって行くのを見ても、マイペースで。
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P1010029 posted from フォト蔵
休憩地点が、真ん中に一カ所だけあった。カメからすくって水を飲む。
引き続き歩いて行くと、遠くにぼんやりと建造物が見えてきた。
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P1010040 posted from フォト蔵
中に入り、さらに上を目指す。
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P1010080 posted from フォト蔵
暇なのか知らないけど警備員がマンツーマンでマークしてくる。写真撮る許可証持ってるかとか、靴脱げとか。砂利道で靴脱げっていじめだと思う。
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P1010118 posted from フォト蔵
そして、たどり着いた。写真の許可証をもらうときに見たが、観光客は週2人程度。人がほとんどいなくて実に壮観。
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P1010106 posted from フォト蔵P1010109
P1010109 posted from フォト蔵
異教徒による破壊や略奪を逃れるために山奥に建てられた寺院。言葉では何とも表現しにくいけど、
心から来て良かったと思った。


来てみて非常に驚いたこととしては、これらの寺院がいまだに建造中であるということ。
つくり続けることが信仰らしい。これまで自分がなんとなく抱いていた印象としては、
こういう宗教施設って修復することはあっても新しくつくるものじゃないと思ってた。
まあ伊勢神宮は新たに作り替えたりするみたいだけど。それなのに彼らはつくっている。
下から材料を運んできて、少しずつ淡々と。装飾に手を抜くわけでもなく淡々と。
歴史というのは、現在とは切り離されていて観察する対象だと無意識のうちに思ってたけど
ここではつながっているんだろう。彼らは歴史にコミットしている。
自分が歴史にコミットするとしたら、今何をすべきなのかあらためて考えるきっかけとなった。